[TGS 2017]VRゲームコンテンツ総ざらえ。出展から浮かび上がったVR/ARゲームの動向とは

[TGS 2017]VRゲームコンテンツ総ざらえ。出展から浮かび上がったVR/ARゲームの動向とは
 東京ゲームショウ2017のVR/ARコーナー紹介の締めとして,一般的なVRゲームの模様をまとめて紹介する。これまでの記事でもVRゲームは紹介しているが,アーケードなどの大規模ゲーム以外を中心とした展示のところをまとめている(今思えばHTCはアーケードのところでもよかったか)。今回の記事をもって,VR/ARコーナーに出展していた全社を紹介したことになるはずだ(漏れがないかと若干不安)。
 個別のゲームを簡単に紹介する前に,全体的な傾向をまとめておこう。
 まず,VR空間ではゲーム内の移動は常に問題になる。会場で見られたゲームでも移動を伴うものは多いのだが,大きく分類すると,

  • ショートワープ
  • 乗り物を使う
  • 手を使って動く

といった感じだ。プレイヤーが動かないものはそもそも問題が出ないので除外している。
 FPSなどのフィールド内を移動するタイプで多かったのはショートワープを使ったゲームだ。動き回りながら撃つというものはほとんどなく,少し移動すると,そこに向かって敵が攻めてくるディフェンスゲームの連続体といった様相のものが多い。
 乗り物を使ったものは,自動移動か手動移動に分かれるが,強制スクロール風の自動移動のものが多い。操縦するとはいえレースゲーム系もほぼこちらの分類でいいだろう。
 今回,自前で操縦するタイプはほとんどなかったが,コクピットなどが表示されていると,FPS視点でキャラクターが動くよりも酔いなどは軽減される。
 最後にちょっと目立ったのが手で移動するタイプだ。「?」となっている人もいるかもしれないが,要は「走る動作の上半身の動きによって走る」タイプである。走るように腕を交互に振って移動し,両腕を振り下ろしてジャンプという動作がいくつか見られた。下半身まで走るにはもの凄く広いエリアが必要になるが,上半身だけならスペースは最小で済み,体感上は結構走っている雰囲気になる。実際のところ,悪くない。もちろん,ハンドコントローラを両手で使うことが前提だ。
 ある程度広い場所を確保しているところでは,自前で歩くという選択肢もないではなかったが,適用できるゲームは限られる。
 また,リズムゲームでは飛んでくるものにタッチするタイプが事実上の標準になっているようだった。

●HTC
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 会場内で大きなスペースを取り複数のタイトルの試遊会を行っていたHTC。ブースはルームスケールサイズでコマ割りされ,7本のタイトルが体験可能になっていた。

・Fallout 4 VR
 近年のVRブームの遥か以前からVRについて研究を進めていたというベゼスダが満を持して投入するVRRPGが先行公開された。Fallout 4の荒廃した世界をVRで体験しサバイバルすることができる。プレイレポートはこちら が参考になるだろう。
 現在すでにSteamで予約が始まっており,12月の発売が予定されている。

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・Rez Infinite
 エンハンス・ゲームズのRez InfiniteはPSVRで展開されていたタイトルだが,PC版ではグラフィックスが強化され,いっそうのダイブ感を演出している。さらに水口氏入魂のシナスタジアスーツは最新版となり,各部に設置されたLEDが光るようになっていた。

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・暗殺教室VRジャンプフェスタの時間
 Steamで配信されている暗殺教室VRの,イベント専用マルチプレイバージョンが展示されていた。教室を模したセット内で,最大6人が同時にプレイできる。
 見ると結構外国人の来場者もテストプレイしていた。日本語のアナウンスで進行していくデモなのでどうなのかと聞いてみたが,すでに海外からの来訪者が多数体験していて全然問題ないとのことだった。とくに難しいことをするわけではないので大丈夫なようだ。

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・VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎
 VR ZONEで展開されている装甲騎兵ボトムズに出てくるスコープドッグのシミュレータで,2台での対戦を行う。ステージ内を駆け抜けつつ,敵を攻撃する。ロボット対戦としてはかなり分かりやすい内容だろう。体感筐体やコクピットもあって,移動での不快さはほぼ発生しない。個人的には,もう少し運動性能がなんとかならないものかという気はするのだが。

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・囚われのパルマ VR面会
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 カプコンが展開しているスマホ用恋愛アドベンチャー「囚われのパルマ」は刑務所に収監されたキャラクターと面会室でコミュニケーションを取るという,マニアックな内容だが,その面会シーンをViveでVR化している。「え? スマホじゃないの?」というのが少し驚きだったが,近づいたりという要素が必須なのでPC版になったのだろう。ARkit,ARCoreでの開発ができれば来年くらいにはスマホVR版も出てくる可能性もあるのだろうか。


・VR Real Data Baseball
 バスキュールのVR Real Data Baseballは,今回の展示では不運が重なったようだ。ハシラスブースのレポートでも述べたように,この一角は周囲のベースステーションとの干渉がひどかった。初日はほとんど稼動しておらず,2日めになるとよそからの赤外線を防ぐために急遽カーテンが導入されたものの,午前中には動いていたかなと思えば,午後は不調で開店休業のような状態だった。
 展示内容は野球のVR体験で,Vive Trackerのついたバットで,バーチャルな球を打つという分かりやすいものだ。ホームベースにもVive Trackerが付いているあたりがなにか斬新な感じである。クロマキー用に青とか緑のVive Trackerも出せばいいのに。

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・VIVELAND
 「VIVELAND」という名前での出展だったのだが,VIVELAND自体は,HTCが台湾で運営する大規模VRアーケードのことで,日本でいうVR ZONE的な存在である。そこでは多くのゲームが扱われているが,そこのゲームの例ということなのだろう。
 今回はマルチプレイヤータイプのFPSが出展されていた。ルームスケールとはいえ,4人で戦うにはちょっと手狭な感じだが,モデルガン型のコントローラを手に銃撃戦を繰り広げられる。銃の先にはもちろんVive Trackerが付いている。

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●南国ソフト
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 アイトラッキング可能なVRヘッドセットFOVEを使ったゲーム「the Outer Foxes」が出展されていた。これはボードゲーム「Geister」のルールによるゲーム内ゲームを使った対戦ゲームだ。盤上に置くコマは基本的に1種類で前後左右の1マスへの移動が可能となっている。ただ,見た目は同じなのだが,実は青い印がついたコマと赤い印がついたコマ(良い幽霊と悪い幽霊)に分かれており,相手側からは知ることができない。事前にこれらを自由に配置して,互いにコマを動かしていくといった展開だ。
 勝利条件は3種類あり,相手の良い幽霊をすべて取るか,自分の悪い幽霊を全部取らせるか,相手陣地にある脱出口から良い幽霊を1体出せば勝ちとなる。将棋などと違い,相手にコマを取られることで勝利に至ることもあるというのが面白いところ。前線に悪い幽霊を送りまくって,わざと取らせるようにすることもできる。取らないという選択肢もあるが出口に向かうコマは取らざるをえない。
 ポイントは,ゲーム内に登場するキャラクターに視線トラッキングが適用されるところだ。相手がどこを見ているかがキャラクターの目線に反映されるのだ。
 ただ,初心者はボードゲームの説明など初歩的なところの理解から始めるので,視線を追って心理戦を繰り広げる次元に到達するには少し時間が足りない感じではあった。
 また,プレイヤーのアバターは男性と女性の2種類がある。相手が女性のほうが目が大きくて動きを追いやすいとのこと。なんか対戦は男アバターばかりになりそうな……。

外部ディスプレイでは視線を分かりやすく目から怪光線で表示していた
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●Fire-Point Interactive
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 Fire-Point Interactiveはカナダと中国にオフィスを持つ会社で,サーベルタイガーになって狩りをするというゲーム「Tooth and Claw」を出展していた。
 手を振って移動し,しゃがみながら移動することでステルス移動,両腕を振り下ろしたジャンプを繰り返すと高速移動もできる。基本は獲物を見つけたらステルスで近づいて,片手振り下ろしで攻撃という感じだ。フィールドには獲物以外にほかのサーベルタイガーもおり,襲ってくるそれらと戦うこともある。また,正面からでは返り討ちにあうようなボス級の獲物もいる。いろんなステージがあって,今後も追加予定とのこと。

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●Fevolution Innovation
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 スマホを使ったARゲーム「Togater」はARKitが利用されている。一応,カメラの映像にゲームステージが合成されて表示されるのだが,ARKitは主に6DoFの動作のために利用している感じだ。
 起動すると,最初に基準点(おそらく分かりやすい模様のあるところ)を認識してからゲーム本体が始まる。目には見えないが周囲にゲームフィールドが展開されており。スマホを向けてそこを動き回るキャラクターを見つけていくというゲームだ。色,形など頭・服装・顔などいろんなパターンのキャラクターがおり,指定された種類のキャラを見つけてタッチしていく。見当たらない,似てるけど違うといったものをかきわけつつキャラを探し回る。
 キャラクターの表示は小さく,一度に探せる範囲も問題になるので画面が大きいほうが有利ではあるだろう。まもなくApp Storeで配信が開始される予定だ。


●プロディジ
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 プロディジではカラオケを歌いながらボクシングをするという「撲カラ」が展示されていた。「こぶしをきかせる」というダジャレだけで作られたのではないかと邪推されるところもあるのだが,なかなか賑やかで人目を集めていた。カラオケでの新しい展開が開かれそうな予感もある。
 なお,マイクから入力された音量が大きいほどパンチ力が上がるという仕様なので,実は無理に歌わなくても「ギャラクティカマグナム!」とか叫ぶだけで大丈夫という話もあるかもしれない。


●Beijing Sureal Network & Technology
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 中国Beijing Sureal Network & Technologyは,Vive用のFPS「The Source of Evil - Hush-Hush Mission」を展示していた。
 ステージになっているのは廃墟となった地下実験場という設定だ。ゲーム内容は基本的にオーソドックスなシューティングゲームで,ショートワープで移動しつつ,両手の拳銃で遅い来る敵を倒し,次の部屋に行くために多少のギミックを解いていくといった感じだ。
 廃墟との設定だが,施設自体は生きており,照明なども動作している。敵の主力はミュータントらしい。動きの速いゾンビといった感じで,人型モンスターは殴りだけだが,空中Mobは弾を撃ってくる。Steamですでに発売中である。


●Beijing Wewod Entertainment Technology / Betop Japan <中国>
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 中国Beijing Wewod Entertainment TechnologyはVRダンスゲーム「Dynamic Dancing Partner - AVATRIX」を出展していた。「AVATRIX WEST WORLD」という表記もあるのだが,どっちがタイトルかいまいちよく分からない。ゲーム自体はキャラクターと一緒にダンスを踊るというものだが,ソーシャル要素もあるらしい。
 同社は北京で主にUnreal Engine 4を使ったゲーム開発を行っている。受託開発を行っていることもあって,日本の窓口となる会社Betop Japanとともに東京ゲームショウに出展している。

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●Mirage Interactive
 中国Mirage Interactiveブースでは,ロボット格闘(?)ゲーム「Apocalypse Mechanism」が出展されていた。これは巨大メカSoul Forceに乗って襲い来るモンスターをさまざまな武器を使って撃退していくゲームだ。シューティングゲームでもあり,グラップリングゲームでもある。


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 武装だが,足元にある拳銃を両手でつかんで撃つ,正面にあるオートキャノンを撃つ,ロボットの腕を振り回すと3種類ある。とくに,左右にあるレバー(?)をつかんでの腕攻撃はド派手だ。「これだけでいいんじゃ?」って気がしつつも殴りながらビームを撃つ。小さな敵や密着された場合は拳銃,中距離はオートキャノン,デカいのには腕という使い分けにはなるらしい。大型の敵が突っ込んでくるが,腕の間合いはちょっとつかみにくい。届かなければビームを撃ち,寄ってきたら殴ってみるものの,ビームは中央に軸があるので操作がちょっと特殊だ。
 全体に画面が派手なのだが,腕を使った場合はとくにド派手になる。移動や回避の要素がないのでやや大味だが,アトラクション的な爽快感はPCよりむしろ大型筐体向きなのかもしれない。


●ワンドブイ
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 ワンドブイブースでは,以前紹介したこともあるVRリズムゲーム「SEIYA」がデモされていた。SEIYAは,飛んでくるオブジェクトにタッチすると歌声が出てくるというリズムゲームだ。ノーミスでプレイすれば途切れなく歌声が聞こえることになる。
 今回のVR/ARコーナーではいくつかのVR音ゲーが展示されていたが,基本となる操作方法自体はほぼ同じで,「飛んでくるオブジェクトに触る」となっていた。本作はそのうちでも最もシンプルな操作のものだ。下手に別の操作を混ぜるより分かりやすい。この手のものは結構な運動量になるので,ダイエット用に使えるジャンルにもなりそうな予感がする。

●アミューズメントメディア総合学院 AMG GAMES
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 学生の制作したVRゲームを展示していたアミューズメントメディア総合学院。リズムゲーム「Airtone」が目立っており「これも学生の作品ですか」と聞くと,これは違うとのこと。ああ,Unreal Engine 4関連開発で有名なヒストリアさんかと納得。
 Airtoneは,前方から飛んでくるオブジェクトに触るというのはSEIYAと同じだが,腕の軌道自体が流れで指定されている。また,オブジェクトの色によって,触るだけでいいもの,弾くもの,トリガーを押し続けるものなどの違いがある。現状の音ゲーの要素を取り入れているとは言える。

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 学生作品の「アリス ミステリー ガーデン」と「セイクリッド・フォー」はUnreal Challengeというプログラムによるもので作られており,入学して1年ゲーム作りを学んだ学生たちがUnreal Engine 4で商用のゲームを目指して開発を行うという。
 アリスは,塔状に伸びるステージでギミックを使いながら,登場する女の子のキャラクターを誘導していくというVRゲームで,見て驚いたのだが,別ブースに展示してあった中国のゲームとそっくりだった。ここに挙げた要素のほか,ステージをつかんで回したり移動したりといったところも同じだ。誘導方法は違うようだが,見た感じかなり似ている。
 セイクリッド・フォーのほうは映像しか確認できなかったのだが,VRのアクションゲームとのこと。
 両作品とも,2018年冬にSteamで発売される予定となっている。

●OASIS GAMES
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 中国OASIS GAMESは,PlayStation 4とPlayStation VRによるゲームタイトル2本を展示していた。中国企業のPSVRタイトル開発というと,ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが進めていた「China Hero Project」によるものかと思ったのだが,ここはSony Interactive Entertainment Shanghaiの支援で開発を進めていたらしい。なにかとややこしい。
 展示されていたゲームタイトルは「Mars Alive」と「Light Tracer」の2本だ。ポスターには「Hidden Dragon Legend」などもあるが,デモはされていなかったように思う(見落としたか?)。
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 Mars Liveは事故に遭った火星基地に取り残されたプレイヤーがいろんなものを駆使して生き延びていくというアドベンチャーゲームだ。使える資材は少ない。ローバーで探索を繰り返し,鉱石を採集して3Dプリンタでアイテムを作成したり,ジャガイモなどを栽培して生き延びていく(らしい)。発売は2018年第1四半期の予定だ。
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 Light Tracerは先ほど「アリス ミステリー ガーデン」と似ていると書いたゲームであり,「塔状に伸びるステージでギミックを使いながら,登場する女の子のキャラクターを誘導していくというVRゲーム」だ。右手に持ったコントローラから光を出すと,キャラクターはその光に誘導されて進んでいく。8月にアメリカで開催されたCasual Connectでは「The Best Kid and Family Game」を受賞している作品だ。


●CAPSL Entertainment
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 中国CAPSL Entertainmentは制作中のVRゲームを展示していた。簡単に言えば,巨大なサッカーボールを使ったサッカーゲームだ。
 本来3対3でプレイするゲームなのだが,ソロプレイではかなり勝手が違うプレイ感にはなるだろう。なにしろボールをぽーんと蹴りだされると,どちらもとにかくひたすら追っていくしかない。というか,やたらと遠くに蹴りだすのだ。それに対してこっちのキックは弱めだったのだが,初日に体験プレイをして翌日には「昨日言われたの直したから」とにこやかに対応してくれた。なんでもZingaの北京スタジオを仕切っていた人だそうだ。ボールが大きすぎてゴール前のどこに相手がいるのかが見えないなど,まだいくつか課題はあるが,ステージのデザインなども一新してリリース予定だそうだ。

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●EXPVR
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 「BE THE HERO」は忍者になってビルの間を駆け巡り,よく分からない敵と戦うゲームだ。コントローラを持った手を振りつつ走り,両手を振り下ろしてジャンプという移動操作である。忍者なので刀を使用するが,左手に鞘を持っているという設定なので,右手を左手の手前まで持っていき,トリガーを押しつつ刀を引き抜く動作をすると刀を装備できる。刀で攻撃をするとスローモーションとなり,一瞬のうちに相手を切り刻むことが可能だ。納刀動作をすると,時間進行が元に戻り,敵は一気に崩れ落ちる。「ヒーロー体験」をウリにするだけあって,各所の演出はそれっぽい。

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 攻撃はかなり広い範囲に届くようで,間合い的に無理かと思う位置からでもなんとか攻撃を当てられる。忍者なので,もちろん手裏剣も扱えるほか,道路に出てくる障害物はジャンプで回避できる。ジャンプしながら降下中に斬撃なども不可能ではないだろうが,かなり高速で走るので間合いが無茶苦茶取りにくかった。これも慣れればいけるのだろう。ViveとRiftで今冬の発売予定だ。


●SAT-BOX
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 SAT-BOXブースでは,以前JOYSOUNDでのVRルームの取り組みで紹介した「VR SPORTS」やレースゲーム「VR Formula」をデモ展示していた。VR SPORTSについては,Steamで配信されているバージョンであり,以前のレポート記事でも紹介したときより競技種目が増え,野球,サッカー,弓道,バスケット,ボウリング,クレー射撃,ボクシング,カート,卓球,ゴルフの10種類になっていた。
 VR Formulaは,VR SPORTSに入っていたカートよりも本格的なレースゲームとなる。カートのほうは結構ゲーム感覚で曲がれるのだが,VR Formulaは(コースにもよるのだろうが),ちょっと難しめに感じた。特定のレースの略称などを出すといろいろややこしいことになるのだが,時速300kmくらい出るクルマのようだ。
 ブースにはこれ以外にもスマホ用で非常にたくさんのVRゲームの紹介がされていた。

●デジタルワークスエンターテインメント
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 デジタルワークスエンターテインメントブースでは「SHARK」がプレイアブル展示されていた。SHARKは,沈没した船から脱出した主人公がボートに乗ってサバイバルを繰り広げるアクションゲームである。使用するのはパドルのみ。まずは近くの島に向けてボートを漕ぎ,ときおり現れるサメはパドルでたたいて撃退する。制限時間内に島に上陸するという設定になっている。
 出展自体はゲームがメインだったが,同社がアピールしていたのは海外支社による受託開発だ。アジア各地で日本人スタッフの管理下に多くの現地スタッフを抱えており,技術レベルもかなり上がってきているとのこと。

●テレビ朝日メディアプレックス
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 テレビ朝日メディアプレックスブースで出展していたVRリズムゲーム「ポリフる ライブ DE リズム!」は360度映像の中で曲に合わせてダンス(?)を楽しめる。ライブ会場で応援という位置付けで両手にサイリウムを持ち,基本的には飛んでくるオブジェクトにタッチすればOKだが,黄色いフィールドでは下から上にすくい上げるような操作が必要になる。さらに特殊なのは,ときどき指定される「ポーズ」だ。指定されたものと同じポーズをとりつつ曲をクリアしていくのだ。


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