Xbox One “Scorpio”は2017年発売?

Microsoftはいくつかの新型Xboxデバイスを準備中である。その主要製品はソニーで噂されるNeoよりもパワフルなものになりそうだ。

 さまざまなソースのレポートによると,Microsoftはいくつかの新世代Xboxブランド製品を準備中である。それらの中には,Xbox Oneよりはるかにパワフルな来年発売の新モデルも含まれるという。
コードネーム“Scorpio”と呼ばれるモデルの存在はPolygonやKotakuなどのレポートで確認されている。そしてそれはソニーがPlayStaion Neoと噂されるマシンで訴求しようとしている「1.5世代」のコンセプトと一致するものとなっている。

 今回はパワーに重点が置かれており,Microsoftは現世代で定着した「PlayStationハードウェアは(Xbox)より高性能だ」という認識を払拭しようとやっきになっている。Polygonによると,Xbox Oneのピーク性能が1.32TFLOPSであるのに対し,PS4は1.84TFLOPSであるという。それとは対照的に,PlayStation Neoが4.14TFLOPSであるのに対し,Xbox Scorpioは6TFLOPSを想定しているという(訳注:Radeon R9 Nanoで5.6TFLOPS,GeForce GTX TITAN Xで6.14TFLOPS程度)。

 このように性能がブースとされている理由の一つには仮想現実(以下,VR)の存在が挙げられる。もちろんソニーは自社製のVRヘッドセットを作っているのだが,Kotakuのソースは,MicrosoftがOculusと緊密なパートナーシップを追求していると主張する。RiftのパッケージにはXboxコントローラがもれなく入っているのだ。MicrosoftにフォーカスしたThurrott ReportのレポーターBradley Sams氏も,ScrpioハードウェアではVRが深く統合されていることを示唆している。

 「私が語りたくないことでまだ私が確信していないことはほとんどありません。ただ,Microsoftがここでやっていることはクレージーです」と彼は自身のPodcasrt「The Sams Report」で述べている。

とはいえ,その目的は既存のXbox Oneを置き換えることではない。Xboxのゲームは両方のバージョンのゲーム機で動くだろう。また,MicrosoftはWindows PCとの「Universal Compatibility」の概念を広げており,その手始めが,Quantum Break, Halo Wars 2 and Sea of Thievesなどのゲームで始まっている。

Xbox Scorpioがいつ発表されるかは分からないが,2017年になるまで発売されないのは間違いない。今年発表されるのは,KotakuによるとHDD2TB版のXbox Oneの新バージョンであり,Polygonによると4Kをサポートし,40%小さくなったバージョンであるという。
 どちらにしても,新型Xbox OneはE3の直前に発表されるだろう。しかし,Thurrott Report's Bradley Samsは,別バージョンのXbox Oneが小さな箱に詰め込まれるのではなく,AppleTVのようにリビングルームに収まるように設計され,Windows Storeから軽いゲームを遊んだり,Xbox Oneからストリーミングゲームを遊ぶものになるだろうと推測している。これはMicrosoftのWindowsとXboxという二つのブランドを緊密にしていくという長期戦略と合致している。

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