セガサミー,ゲーム売上高の大幅な増加にもかかわらず減益を計上

12月までの9か月間に3420万本のゲームを販売し,前年比77%増となった

セガサミーは,2020年12月期9か月間の決算を発表し,営業利益は前年同期の280億円(2億6600万ドル)に比べて51.8%減の135億円(1億2800万ドル)となった。

 また,売上高も前年同期比25.2%減の2100億円となっている。

 ゲームソフトの販売本数は,前年同期の1930万本に対し,3420万本と好調に推移した。これは,主にバックカタログの売上が3040万本となったことによるものだという。「COVID-19」の影響で自宅に引きこもっている人が多いことが影響していると同社は説明している。

 ゲームソフトの売上高は,前年同期の902億円に対し,当四半期は1024億円となった。

 フルゲームが全体の42.6%を占め,そのうち13.8%が新規のフィジカルタイトル,28.8%がフィジカルゲームのリピート販売,62.8%がデジタル販売となった。また,「無料プレイ」が全体の41%を占めている。

 エンタテインメント・コンテンツ分野は,昨年数か月間COVID-19の影響で閉鎖されたアミューズメント施設が含まれていることから,全体では10%減の1,676億円になった。そして,営業利益は前年同期比75.8%増の299億円だ。

 セガサミーは,通期の業績予想を修正し,前年同期比7%減の2760億円を見込んでいる。営業利益は上方修正され,10.5%増の90億円(8500万ドル)の見込みとなった。

 セガサミーはこのほど,ゲーム部門とアミューズメント部門を分離した新体制を発表した。また,セガサミーホールディングスの新グループCEOには里見治紀氏が就任している。

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