Unity,Android向け配信プラットフォームをグローバルに展開

Unity Distribution Portalは,デベロッパが世界中のサードパーティ製アプリストアでサービスを開始するのに役立つ。

 Unityは,デベロッパがGoogle Playを使わずAndroidユーザーにリーチするための配信プラットフォームを開始する。

※Epic Game Storeのように自前のアプリストアを構築するのではなく,世界中のサードパーティアプリストアに向けて簡単に配信できるようにするプラットフォーム。

 Unity Distribution Portalは昨年導入され,その後利用可能となっていたが,テストに成功したことを受けてグローバルにローンチされた。

 これにより,デベロッパは自分のゲームビルドをアップロードし,配信したい各ストアに登録できる。UDPは,各ストアの要件を満たすビルドを作成する作業を行い,デベロッパは1つのダッシュボードからゲームをさまざまなストアにプッシュできるようになる。

 現在,Android ゲームを配信するプラットフォームは Google Play が主流だが,世界中には多くの代替ストアが存在する。とくにモバイル市場の中心である中国では,Google Playが禁止されているため,アプリストアの状況は細分化されている。

 Unityはその発表の中で,サードパーティ製のアプリストアも成長を続けるように設定されていることを指摘している。Newzooによると(参考URL),2020年にはオルタナティブストアによる収益が106億ドルに達すると推定されており,これは前年比20.5%の成長を示すことになるという。

 UDPは,Samsung Galaxy Store,Huawei AppGallery,Xiaomi GetApps,QooApp,Uptodown,SHAREit,韓国のONE store,TPAY Mobileなど,複数のサードパーティストアと提携して構築されている。

 UDPは188カ国のプレイヤーを対象としており,潜在的に10億人の人々を代表している。

 Unityは,デベロッパJonathan Concepcion氏の経験に焦点を当てたケーススタディを公開しており(参考URL),ソロデベロッパでも利用しやすいサービスとなっていることを示している。また,デベロッパ向けのチュートリアルビデオも公開されている(参考URL)。

 今週(※先週)初め,Unity は新規株式公開のための書類を提出した(関連記事)。同社が株式公開を決定したことで,最近の買収にどれだけ費やしたか,CEOの報酬,セクハラ訴訟で何があったかなどの詳細が明らかになったが,それについてはこの記事で取り上げた。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら