Phil Spencer氏:「AmazonとGoogleを主要な競争相手と考えています」

ソニーと任天堂は,Microsoftがクラウド技術に投資した「数百億」に追いつく立場にない,とSpencer氏は語る。

 Microsoftがゲームストリーミングとデジタルのみへの移行を続ける中,XboxのボスであるPhil Spencer氏は,PlayStationと任天堂は,もはやプラットフォームの主要な競合ではないと述べている。

 Spencer氏は,新しく公開された技術サイトProtocolとインタビューを行い(参考URL),日本の同業者には,ハイエンドのクラウドインフラストラクチャと競合する手段が欠けていると述べた。

※ソニーはインフラとしてMicrosoftを使うことを表明している。

 「任天堂とソニーについて話をするとき,我々は彼らを非常に尊敬していますが,今後はAmazonとGoogleを主な競合相手と考えています」と氏は語った。

 「任天堂とソニーを軽視するわけではありませんが,従来のゲーム会社はやや位置がずれています。Azureを再現しようとするかもしれませんが,我々は長年にわたって数百億ドルをクラウドに投資してきました」

 Spencer氏は,クロスプラットフォームのプロとしての姿勢も倍増し,任天堂やソニーと協力して,伝統的な障壁を打ち破りたいと考えている。

「AmazonとGoogleが世界中の70億人にゲームを届ける方法に焦点を合わせているときに,私は彼らとのフォーマット戦争で戦いたくありません」と氏は付け加えた。「それが最終的な目標です」

 Spencer氏のコメントは,Microsoftが過去3年間をかけてゲーム分野で徐々に位置を変えてきていたため,それほどの驚きではないはずだ。

 Xbox Game Passの立ち上げとxCloudの出現により,Microsoftは従来の成功の指標を再評価した。

 Microsoftの最新の四半期財務報告では, ゲームの収益は21%減少したが,Game Passのサブスクリプションは2倍になったことが明らかになっている(関連英文記事)。

 サービスベースのモデルにも本当に可能性があることを示唆する良い証拠がある。Google Stadia はあまりぱっとしないと見なされる(関連記事)可能性があるが(いまだに人を怒らせている:関連記事), MicrosoftはGame Passメンバーは最も熱心なユーザーであり,プラットフォームで20%以上高額なお金を費やしていると報告している(関連記事)。

※Game Passの内容からして,熱心なユーザーが集まるのは当然だという意見もあろうが,加入前より活発にサブスクリプション以外のゲームも買うようになったというレポートが行われている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら