市場s調査会社は魚介の収益の50％ちょっとがモバイル，25％が家庭用ゲーム機，24％がPCになると予測する。

　2018年は，世界ゲーム業界で収益の半分がモバイルプラットフォームによってもたらされる初めての年となりそうだ。これは市場調査会社Newzooによる最新の世界ゲーム市場レポートによるもので，今年は全世界で23億人のゲーマーが合計1379億ドル（※約15兆円）を消費すると予測している。

　業界全体の数値は前年比で13.3％上昇している。これは主にモバイルの収益が25.5％跳ね上がり703億ドルに達すると予想されているためだ。もう少し詳しく見ていくと，スマートフォンがモバイルの80％を占め，タブレットが残りの20％となっている。Newzooによると，ゲーム業界全体の過半数をモバイルの収益が占めるのは今年が初めてとなる。


　ゲームの残りの部分は，家庭用ゲーム機とPCがほぼ同じくらいに二分している。Newzooは家庭用ゲーム機の収益は年間346億ドルに達し，ゲーム全体の消費の25％ちょっとを占めると予測している。それに対してPCは総額329億ドルでゲーム業界全体のほぼ24％となる。全体として，業界の収益の91％はデジタル配信によってもたらされるだろう。

　さらに今後，Newzooは業界が毎年2桁成長を続けていくと予測している。CAGR（※年平均成長率）は10.3％で2021年には業界の収益は1801億ドルに達するとしている。


　「10年というスパンでは，モバイルゲームは2012年には最小のセグメントだったにもかかわらず2021年には1000億ドル規模の市場に成長しているでしょう」と同社は語る。「注目すべきは，モバイルゲームはPCや家庭用ゲーム機市場の収益を食い合うことがないという点です。今後数年間で，モバイルゲームの収益増はゲーム業界全体上回り続け，2021年には1064億ドルに達します。そのとき，スマートフォンとタブレットゲーム合わせて市場全体の収益の59％を生み出すでしょう」

　それ以外の家庭用ゲーム機とPCについて，Newzooはどちらも成長を続けるだろうと見ている。ただし，PCについては少し後れを取る可能性がある。

　「我々はe-Sportsと対戦プレイによってPCゲームが成長を続けると見ていますが，いくつかの理由でより高い収益になる可能性はかなり限定的です」とNewzooは語る。「最も重要なのは，我々はほとんどの人気タイトルがすでに限界ギリギリのところまでマネタイズをして運用されており，同時にすぐに新しいゲームに取って代わられる可能性は低いという点です。加えて，PCゲームの有料プレイ価格はここ数年下降を続けており，この分野全体の収益増加への引き下げ圧力になっています」

　年率で見るとPCは2017年から2021年まで1.8％で成長すると予測されている。それに対し，家庭用ゲームは「もしパブリッシャが価格を維持しつつゲーム内の収益オプションを改善し続けるならば」同期間に年率4.1％で成長すると見られている。さらに，Newzooはライブストリーミングとe-Sportsはこの期間内に家庭用ゲーム機ユーザーに根付くだろうと予測している。