[TGS 2017]匂い,熱,視線 ―― VR/ARコーナーのVR系デバイス総ざらえ
2017年9月21日に開幕した東京ゲームショウ。そのVR/ARコーナーで出展されていたVRヘッドセット(など)についてはすでにまとめて紹介している。今回はVR系のデバイスを出展していたところをまとめて見ていきたい。
会場正面に大きなブースを構えていたVAQSOでは,匂いデバイスによるVRデモを展示していた。「乖離性ミリオンアーサーVR」や「透明少女」など9本のタイトルで匂いデバイスを使ったデモが行われていた。海外製のデモもあり,VAQSOへの業界的注目度の高さがうかがえる。「女の子の匂い」をフィーチャーした作品もいくつかあるので,海上にはそれを期待している人も結構いたようだ。
ラーメン屋シミュレーション(?)の「カウンターファイト」がなかなか強烈で,周囲にはラー油の匂いがたちこめていた。ギョーザを焼くときの匂いはかなり強めで残りやすい。さっと匂いを消すファ○リーズのノズルもほしくなる。
VAQSOのデバイスが一般ゲーマー向けに公開されるのはこれが初めてだろうか。匂いデバイスを使った新体験に対する一般公開日の来場者の反応が気になるところだ。
●TEGWAY
韓国TEGWAYが展示していたのは,熱を使った体感デバイスだ。スティックに取り付けられた熱伝対を使ったシートだと思われるモノがコンテンツの内容に合わせて熱くなったり冷たくなったりするのだ。温度変化の幅は4〜40℃とのこと。もっと温度を上げることもできるが,安全上の配慮でこのようにしているという。
これを使って,「熱さ」「冷たさ」,そして「痛み」を表現することができる。「痛み」というのが分かりにくい人もいると思うが,熱さと冷たさを交互に繰り返すことで痛みを感じるのだそうだ。実際に試してみたところ,痛みというにはちょっと微妙な感じの刺激だった。通常の熱のデモよりも「熱い」感じ(手のひらを火傷するかと思うくらい)だったのだが,感じ方に個人差はあるのだろうか。このデモだけは体感で40℃以上出てたように感じた。
さて,会場でのデモではシーンに同期して,炎があると熱を感じ水に入ると冷たさを感じるというものになっていた。痛みはともかく熱気と冷気に関していえば,かなり分かりやすい刺激である。使い方次第ではVR表現の幅をかなり広げることができそうだ。ちなみに,温度変化のラグは意外と小さかったので,使い勝手も悪くない。大型体感筐体との組み合わせは好適であるといえるだろう。
●トビー・テクノロジー
視線追跡デバイスのトビーでは,Viveのレンズ付近に組み込んだ試作機でのデモを展開していた。簡単なキャリブレーションを行えば,だいたい正確に視線が追えていたようだ。
いくつかのデモのうち,私が体験したのはボールを投げて的に当てるデモで,普通に投げる場合と,見つめていたところに必ず当たるモードとの比較ができるものになっていた。ちょっと高く放り投げないと届かないこともあるので,投げるほうばかりに気をとられると視線が外れたりというのはあったが,投げ方がだいたい分かればほぼ百発百中だ。
このままViveに組み込まれることはないのだろうが,次世代のVRヘッドセットでは視線追跡は必須課題でもあり,どんな感じになるのか体験してみるのもよいだろう(今回FOVEは出展していない)。
[TGS 2017]VR/ARコーナーで見かけたVRヘッドセット製品あれこれ
●VAQSO会場正面に大きなブースを構えていたVAQSOでは,匂いデバイスによるVRデモを展示していた。「乖離性ミリオンアーサーVR」や「透明少女」など9本のタイトルで匂いデバイスを使ったデモが行われていた。海外製のデモもあり,VAQSOへの業界的注目度の高さがうかがえる。「女の子の匂い」をフィーチャーした作品もいくつかあるので,海上にはそれを期待している人も結構いたようだ。
ラーメン屋シミュレーション(?)の「カウンターファイト」がなかなか強烈で,周囲にはラー油の匂いがたちこめていた。ギョーザを焼くときの匂いはかなり強めで残りやすい。さっと匂いを消すファ○リーズのノズルもほしくなる。
VAQSOのデバイスが一般ゲーマー向けに公開されるのはこれが初めてだろうか。匂いデバイスを使った新体験に対する一般公開日の来場者の反応が気になるところだ。
●TEGWAY
これを使って,「熱さ」「冷たさ」,そして「痛み」を表現することができる。「痛み」というのが分かりにくい人もいると思うが,熱さと冷たさを交互に繰り返すことで痛みを感じるのだそうだ。実際に試してみたところ,痛みというにはちょっと微妙な感じの刺激だった。通常の熱のデモよりも「熱い」感じ(手のひらを火傷するかと思うくらい)だったのだが,感じ方に個人差はあるのだろうか。このデモだけは体感で40℃以上出てたように感じた。
さて,会場でのデモではシーンに同期して,炎があると熱を感じ水に入ると冷たさを感じるというものになっていた。痛みはともかく熱気と冷気に関していえば,かなり分かりやすい刺激である。使い方次第ではVR表現の幅をかなり広げることができそうだ。ちなみに,温度変化のラグは意外と小さかったので,使い勝手も悪くない。大型体感筐体との組み合わせは好適であるといえるだろう。
●トビー・テクノロジー
視線追跡デバイスのトビーでは,Viveのレンズ付近に組み込んだ試作機でのデモを展開していた。簡単なキャリブレーションを行えば,だいたい正確に視線が追えていたようだ。
いくつかのデモのうち,私が体験したのはボールを投げて的に当てるデモで,普通に投げる場合と,見つめていたところに必ず当たるモードとの比較ができるものになっていた。ちょっと高く放り投げないと届かないこともあるので,投げるほうばかりに気をとられると視線が外れたりというのはあったが,投げ方がだいたい分かればほぼ百発百中だ。
このままViveに組み込まれることはないのだろうが,次世代のVRヘッドセットでは視線追跡は必須課題でもあり,どんな感じになるのか体験してみるのもよいだろう(今回FOVEは出展していない)。