会社は，来月にVRヘッドセットの価格を400ドルからとすることで，「長期的な投資を継続できる」という

　Metaは，最新のVRヘッドセットを値上げするという異例の措置をとっている。

　同社は本日，来月からMeta Quest 2の希望小売価格を，128GBモデルは400ドル，256GBモデルは500ドルにすると発表した。どちらも現行価格から100ドルの値上げとなる。

　年内に高い価格のヘッドセットを購入した人は，追加料金無しで「Beat Saber」をダウンロードすることができる。

　同社は今回の値上げについて，これまでVRに数十億ドルを投資してきたとし，「長期的な投資を継続し，最高クラスのハードウェア，アクション満載のゲーム，真の次世代機への道筋を示す最先端の研究により，VR業界を前進させ続けるための変更を行う」と説明した。

　また，デバイスの製造や発送にかかるコストの上昇も指摘されている。

　Metaの拡張・仮想現実部門のReality Labsは，2019年以降200億ドル以上の営業損失を計上しており，昨年だけで102億ドルの赤字となった。

　MetaのCFOであるDave Whener氏は決算説明会で，会社はその損失が2022年に「意味をもって増加する」ことを予想していると述べた。