米国での暴力の中で,ゲーム業界が黒人コミュニティの支援を語る
米国が1960年以来最悪の人種暴動に見舞われ,ゲーム業界のメンバーはBlack Lives Matterを支持する声を上げている。
北米各地で行われていた平和的なデモは週末に暴力的なものとなり,警察の横暴に対する抗議行動が強硬な対応を受けていた。
40の都市で外出禁止令が発令され,州兵が配備された。抗議はホワイトハウスにまで達し,トランプ大統領が住居の下の要塞化されたバンカーに退却したため,人々は近くで火を放った。
警察がデモ参加者やジャーナリストにゴム弾や催涙ガスを使用したことで,週末の暴力シーンは ソーシャルメディアを席巻した。
「私の言うことを聞いてください。この(暴動をしている)人たちは以前に聞いたことがなかったからなのです」と人気ストリーマーのBenjamin "Dr Lupo" Lupo氏は週末のライブストリームでこう語った(参考URL)。「これは何年も続いています。人々が耳を貸さないと暴動が起こるのです」
抗議行動は,警察の拘留中に殺された46歳のアフリカ系アメリカ人のGeroge Floydさんの死を受けて,週末に噴出した。この事件は長引く緊張に火をつけ,古傷を開き,米国におけるマイノリティに対する警察の残虐行為の遺産に鋭く焦点を当ていた。
この運動に支援の言葉を提供しているのは,Riot Games,ソニー,Microsoft,Naughty Dog,Tyler "Ninja" Blevins,そしてCloud9やTeam SoloMidを含むいくつかのe-スポーツ組織である。
金曜日に従業員に向けて演説したMicrosoftのCEO Satya Nadella氏は次のように述べている。「我々のアイデンティティ,我々の存在そのものが,地球上のすべての人に力を与えることに根ざしています」
「ですから,我々のプラットフォームやリソースを使って,システムの変革を推進することが求められているのです。それがここでの真の課題です。1つの事件だけではなく,事件につながったすべてのことを変える必要があります」
業界の支援がソーシャルメディア上の投稿以上のものかどうかは不明だが,ソニーはTwitter上で声高に発言し,人種差別を正当化したり,最小化しようとする人たちに挑戦している。
単に#AllLivesMatterを投稿した一人のコメンターに対して,ソニーは次のように述べている。「すべての命は,黒人の命が問題になるまでは重要ではありません」
また,ソニーは子会社のスタジオNaughty Dogの従業員が行った寄付金と同額の寄付を行っている(参考URL)。
一方,EA SportsはMadden NFL 21に関する発表を延期した。
「フットボールの話はまた別の機会に」と,Madden NFLのTwitterアカウントからの声明を出している(参考URL)。「これはゲームよりも大きな問題で, スポーツよりも重要です。 そして一緒に変化にコミットするために我々のすべてを必要としています」
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)