Oculus VP:「Questは,生き残るメディアになりうる最初のVRハードウェア」
TwitterのスレッドでJason Rubin氏は,最初にOculus Questに新しいアプリケーションを提出する開発者用のポリシーが最近変更されたこと背後にある思考プロセスを説明した(参考URL)。これは2月の時点で公にされていたプロセスだ(関連記事)。
その変更はOculus Questにタイトルを置くための「品質優先」のアプローチを強調したものとなっている。最大の変更点は,Questでの審査用にプロジェクトを提出する前に,独立したプロセスとしてプロジェクトのコンセプト文書を提出する必要があることだ。最初の発表で(そして彼のスレッドでRubin氏が繰り返し述べたように),これは最終的に拒絶されるアプリケーションで開発者が時間を浪費するのを防ぐための措置である。
「生き残るメディアとなるためには,VRコミュニティを拡大しなければなりません」と氏はスレッドで語った。 「Questは,そうなる可能性を秘めた最初のVRハードウェアだと思います。ですから,我々は新しいVRユーザーに提示するものに対して非常に敏感になっているのです。我々は消費者がストアでどれを買ってもハズレがなく,別のものも買いたくなるようにしたいのです」
さらに,Rubin氏は,To the Top,Virtual Desktop,Pavlov,およびJet Islandなど,まだQuestに到達していないか,プロセスに問題がある特定のVRタイトルに関する懸念に対処した。氏は,4つのケースすべてにおいて,今後Questに登場するいかなるアプリにおいてもこれが終わりではないと指摘していた。Rubin氏は,Questのプロセス変更によって問題を抱えていたアプリについて謝罪した。
「我々が目にする前に見込みのあるQuestアプリを早めに評価するように依頼しているので,開発者は,出荷基準の品質に達する可能性が低いタイトルでリソースを浪費することはありません。我々は最終プロジェクトを一切却下したくはないのです。その状況では誰も得をしません」と氏は語った。
「コンセプト段階でのリジェクトは,開発者やアプリにとって道の終わりではありません。開発者やアイデアをけなしているわけではないのです。それは我々が間違っていることを証明するための招待状です。当社のPCストアまたはその他のストアでそのアプリをテストしてください。我々はいつも突発的なアイデアを探しています」
※Rift Sは機能的には完全にQuestの上位であり,Questで実現できるゲームはそちらでも作成できる。実験的なプロジェクトの場合は,まず早期アクセスなどが可能なPC版のストアで公開して調整を行うことをRubin氏は勧めている(参考URL)。
「消費者はアプリの発売時以降の品質を期待しています。実験的な機能に欠陥がある,一部のユーザーでは機能しない,それ以外にも悪い体験をさせるようなアップデートは受け入れられません。一部のユーザーが好む機能と,より広いコミュニティの利益との間のトレードオフが必要になる場合があります」
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)