[CJ2018]叩いて壊す「極戦」も開催された国際ロボットカーニバル

 ChinaJoy 2018会場の一角には,これまでには見られなかったコーナーができていた。分かりやすく言えば,ロボットプロレスの会場だ。
 ただ,会場で繰り広げられていた戦いについて言えば,残念ながら多くの人が想像するような二足歩行のロボットが殴りあうようなものではない。ロボットというか,ラジコン兵器の壊し合いというのが正確かもしれない。
 主催は「FMB(Fight My Bots) Robotics」という名前の団体だが,ロボットの対戦「極戦」を競技形式で開催している。そしてChinaJoyに合わせて「国際機器人嘉年華」(国際ロボカーニバル)が開催されており,会場内で極戦が繰り広げられたのだ。

中国とアメリカの巨大人型ロボット
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 正確なルールはよく分からないのだが,ステージ上で2台のロボットをラジコン操縦でぶつけ合うというのがだいたいの内容である。ステージはパーツの飛散事故を防ぐためか透明なブラ板で囲われている。一定時間動けなくなったら負けといったルールのようだ(たぶん)。
 登場するロボットの多くは平べったい鉄の塊といった印象で,叩きつけるモノ,跳ね飛ばすモノ,わりと容赦なく壊すという印象である。ノコギリが回っているものがあったり,火花が散っているところなどからして電気的な武器もアリっぽい。「無限制」と名づけられているだけのことはある。

 さて,そんなロボット同士のぶつかり合いが繰り広げられているわけだが,観戦した範囲でどんなものかの例をひとつ挙げておこう。

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かなりコンセプトの分かりやすい1台。親子連れで入場してきたが……
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必殺の一撃が命中する……ということもなく


 さて車輪ピッケルさんの敗因は,一撃重視はともかく接近した場合にぶつかり負けることはほぼ確定といった感じで,あとは強度の問題だろうか。
 なお,残念ながらすべての試合がこんなに分かりやすくはない。いつのまにか動かなくなっているとか地味な戦いも多いので念のため。

ピッケルといえば,前日の試合ではユニオンジャック柄の1台がピッケルで相手を叩きのめし,白煙もうもうで会場が大変なことになっていた
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工具がやたらいっぱい並んでいる控え室
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 ロボットとはあまり関係ないのだが,同会場でWARSLUG公の大型の戦車模型が展示されていて目立っていたので紹介しておこう。

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 総金属製の“虎王”ことTiger IIさんだ。6分の1スケールなので,1/6ドールと相性ぴったりの1台だ。全長は実に127cmとなる。スマホによるラジコン操作で前後に移動し左右に曲がる。超信地旋回までは無理みたいだった。移動以外では宝塔の回転と上下角の変更が可能だ。将来的には赤外線を使った対戦なども視野に入れているとのことだ。
 虎王さん以外にもパンターさんやT34/85さん,FT-17さん,SU-100さんが1/6スケールで用意されている。
 通訳さんがクルマの値段だと呆れていたが,履帯の材質や納期(?)で値段は変わるものの最高10万3000元(約168万円),量産時の低価格版で140万円くらいとなかなかなお値段だ。まあ技適などは取らないだろうから日本ではほぼ使えないだろうが,なかなか夢のある製品かもしれない。

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