[CJ2018]スマホでマウスとキーボード? 中国最新スマホ用ゲームコントローラ事情
思えば,2016年あたりがむしろおかしかった。独自仕様のVRデバイスが山ほどあったほうが変なのだ。現在でもいくつかは生き残っているものの,会場内のVRヘッドセットに関するブースは,ほぼViveとPicoだけという状況になっていた。スマートデバイスの展示会であるeSmartでは,代わりに椅子やヘッドセットなどが盛況だった。うーむ。
そんな会場内から目に付いたものを紹介してみよう。
まずはスマホ用のコントローラである。これは昔からあるといえばあるジャンルであり,昨年AtariからNintendo Switchの発売で再燃してきた感もあるが,スマホ用のゲームはコントローラなしで使えるように設計されたものが多いので,必要性を感じない人のほうが多かったデバイスかもしれない。
とはいえ最近はスマホでもFPSやバトロワ人気が上昇しており,状況はまた変わっている。使いにくいバーチャルコントローラよりは実際のスティックやボタンのほうが使いやすいのは間違いないだろう。
もちろん,どのゲームでもコントローラに対応できるというわけではないというが,対応タイトルは増えているという。会場でデモされていたのはNHN PlayArtの「#コンパス」だったのだが,これは中国版の話で,残念ながら現在の日本版ではコントローラに未対応とのことだった。
で,そのPUBG MobileをPC用の左手キーパッドとマウスでプレイしているデモも行われていたのだ。Wee 2にそれらの機器を接続することで,スマホでもPC用USBデバイスが使用可能になるのだ。ゲームにもよるのだろうが,PUBG Mobileではまったく問題なくプレイできていた。一部のプレイヤーにとっては朗報になるのかもしれない。
Xbox Oneコントローラよりもボタン数は多く,下に取り付けられた3つはAndroidでお馴染みのホーム,戻る,履歴の3ボタン,トリガーは左右に2つずつで半押し状態と全押し状態で別の機能にもできる。さらに実は背面にもボタンがついている。バタフライ式なので同時に押せない組み合わせはあるが,4つのボタンとして機能する(こんなにボタンを使うゲームはあるのだろうか)。これもAndroidとiOSの両対応だ。
さらに「静電容量空間マッピング技術」によって,4つのボタンの操作が固定位置のタップに置き換えられるらしい。これにより素のままで多くのゲームに対応できるとされている。
スマホでゲームコントローラは必要かはどうかはともかく,あったほうが楽なゲームがあるのは確かだろう。会場にはこれ以外にもいくつかスマホ用のコントローラが出展されていた。こういったコントローラが普及すれば,より本格的なゲームも増えていくのかもしれない。