アスク,筋変位センサー付きVRデバイス「FirstVR」の販売を開始

アスク,筋変位センサー付きVRデバイス「FirstVR」の販売を開始
 アスクは,H2Lが開発するVRヘッドセット「FirstVR」の販売を2018年4月26日より開始した。FirstVRは,スマートフォン取り付け型の簡易VRゴーグルと筋変位センサーがセットになったもので,予想市場価格は税込み9680円となっている。

 H2Lはもともと筋変位センサー+EMSによる触感再現デバイス「Unlimited Hand」を開発していたスタートアップだが,昨年の東京ゲームショウでは同センサーと独自VRデバイスを組み合わせたFirstVRを出展していた。同製品がアスクから発売されることになったようだ。

 今回の製品ではないのだが,Kickstarterなどで展開されていたUnlimited Handという製品は,腕に巻きつけたデバイスで,振動機能を備え,ジャイロスコープ+加速度センサーにより腕の動きを捉えることができるというありがちな機能以外に,

  • 筋肉の動きを読み取る
  • 筋肉に微弱な電流を流して(EMS)触感を生み出す

というほかではちょっと見られない特徴を持ったデバイスだった。VR体験中に指先になにかが触れたときに,電気刺激で指先に擬似的な「触感」を作り出すことができたのだ。電気刺激の感じ方や効果は人それぞれなので,過度な期待はおすすめしないが,アプローチ自体は非常に面白いものだった。

 今回の製品はEMS部分を除いた筋変位センサーだけのデバイスとVRヘッドセットを組み合わせたもののようだ。筋変位センサーは,腕の筋肉の動きを検出して手指の動きを推定するというもので,VR空間でのハンドコントローラとして使われる。
 VR空間に手を導入することのメリットは計り知れないものがあり,比較的低価格で発売されるのは面白い動きといえるだろう。

FirstVR公式サイト


アスク、 H2L株式会社製、 世界初の筋変位センサー搭載コントローラーと
HMDのセットデバイス「FirstVR」を発表

株式会社アスク(本社:東京都千代田区)は、 H2L株式会社製の光学式筋変位センサー搭載コントローラーとHMDのセットデバイス「FirstVR」を発表いたします。
「FirstVR」は、 スマートフォンと組み合わせることでVR/ARアプリケーションを腕で操作することができる、 世界初の筋変位センサー技術を搭載したコントローラーとHMDのセットデバイスです。 筋変位センサー搭載コントローラーは、14チャンネルの光学筋変位センサー(Optical Active Sensing) を内蔵し、 腕や手の筋肉の動きが検出します。 それにより、 自らの腕や手の動きでVR空間を自在に操作することができ、 今までにないVR体験を体感することが可能です。
軽くてコンパクトな仕様により、 VRなどの仮想空間を体験したことのない方でもお手軽にトライできる製品となっております。