3ds MaxやMayaなどのレンダリングをクラウド上で行うMicrosoft Azure Batchに対応

 2017年5月15日,Autodeskの日本法人となるオートデスクは同社の3Dツール3ds MaxやMayaやそのレンダラとなるArnoldでの3DレンダリングをMicrosoft Azure上で行うAzure Batchに対応したことを発表した。
 高度な3DCGのレンダリングには多大な演算パワーが必要となる。これまでもネットワークでの分散レンダリングがサポートされていたが,十分な性能のレンダーファームを持つことは一般には難しいことだった。Azureを利用したクラウド環境に対してバッチレンダリングが行えるようになれば,手軽に大量のレンダリングを実行することができるようになる。
 気になる価格は従量制とオプションを組み合わせたものとなる模様だ。現在プレビュー版の登録が開始されているので,気になる人はプレビューで試してみよう。

Azure Batch Rendering公式ページ


オートデスク、Microsoft Azureの
クラウド レンダリングに対応開始

米オートデスク インクは、マイクロソフト Azure Batch Rendering Platform上で、拡張性の高いクラウド ベースの最新レンダリング サービスのプレビュー提供を本日から開始しました。今後Autodesk(r) Maya(r)、Autodesk 3ds Max(r)、そしてArnoldからAzure Batchに直接データを送り、オンデマンドでレンダリング機能を利用できるようになります。利用には従量課金と、拡張機能のカスタマイズによる価格が設定される予定です。

レンダリングは複雑で、プロセスの変化も考慮しなければなりません。例えばITインフラやパイプライン、データ管理、チーム規模、タイムライン、予算などの要素を検討する必要があります。今回Azure Batch Rendering Platformの提供開始により、信頼性が高いクラウド レンダリングを、必要な容量だけ従量課金で利用できるようになりますので、コストを効率的に管理できるようになる一方で、複雑なITインフラとライセンス管理は不要になります。さらにAzureのSDKも利用できますので、カスタム パイプラインの中でもレンダリングのワークフローを自動化することができます。オープン ソースで提供されているプラグインを利用すれば、Maya、3ds Maxと直接連携させることができます。

米マイクロソフト Compute, Microsoft Azure担当ディレクター
Corey Sanders氏のコメント
「Maya、Max、ArnoldがMicrosoft Azure Batchと機能連携することで、クリエイティブ作業に集中でき、コンピューターの設定や運用、インフラ管理の負担から開放されます。そしてすべてのユーザーがボタン一つで広大なレンダリング機能を利用できるようになります。」

ユーザーにとって、クラウド レンダリングの拡張性と使い勝手の良さは業界を問わず重要で、オートデスクは円滑に移行できるように支援する方法を常に検討しています。Microsoft Azureとチームを組むことで、当社のユーザーは、各社固有の設備とプロジェクトのニーズに合ったクラウド ベース レンダリング プラットフォームを選ぶ選択肢が広がります。

Azure Batch Rendering Platformプレビューに参加をご希望の方はこちらをご覧ください。(英語サイト)
https://rendering.azure.com