PlayStation VRの予約は「何十万台」にも上っていた

ソニー・インタラクティブエンタテインメントのJim Ryan氏は,新興VR市場に少し明るいニュースをもたらした。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントのJim Ryan氏は,PlayStation VRへの関心の高さについて明かした。予約売り上げだけで「何十万」にも上っていたと,ニュース専門チャンネルCNBCに語っている。

 また,SIE Europeのプレジデントを務めるRyan氏は在庫不足の可能性についても語っている。「生産は完全に我々の期待通りに進んでいます」と説明した。ソニーはOculus VRが今年始めのRiftのローンチ時に遭遇したような「予期せぬ在庫不足問題」(関連記事)を避けることに非常に敏感になっている。Oculusでは非常に多くの予約によって,配送が数か月遅れるという事態になっていたのだ(関連記事)。

 「我々の補充サイクルは万全です」と氏はインタビューで語っている。2016年末から2017年にかけて大きく補充量を増やす決定をしました。ですから,世界中にたくさんのPlayStation VRが出回ることになるでしょう。それが市場の需要を満たすものであるかどうかはすぐに分かります」

 小売店大手GameStopのCEOを勤めるPaul Raines氏は先週のalistdaily記事で,PlayStation VRの併買率は凄いものがあると語っている(関連URL)。購入者はヘッドセットと一緒に,PS Moveコントローラ,PlayStation Eye Camera(※PS4用のPlayStation Cameraのことと思われる)とゲームなどを購入しているのだ。
 「PlayStation VRの併買率は年間でも最も高い部類のものでした」と,プラットフォーム発売時に利用可能なソフトウェアの量を称えるよりも先に氏は語っていた。「ソニーは4年以上もVRに取り組んできました。そして多くのパブリッシャがPSVR用にゲームを開発しています。それがローンチ時点で50タイトルものゲームが揃っている理由なのです」
 「製品を市場投入するよい方法です。Wii Uには10タイトルしかありませんでした。しかも,その半数は質より量のシャベルウェアかたいして面白くもないタイトルでした」

 ソニーの初動はうまくいっているように思われる。とくに,PlayStation VRは逆ザヤなしで売られていることを思えばなおさらである。さらに年末には,よりVR向きの仕様を持ったPlayStation 4 Proがやってくるのだ(関連記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら