Xbox: Scorpioの性能差は“明白”だ

Microsoftは,Xbox ScorpioのPlayStation 4 Proに対する技術的な優位性について語った。

 PlayStation 4 ProはXbox Scorpioに先んじて市場投入されるかもしれない。しかし,Microsoftは技術的な優位性を確信して傍観している。

 昨日(2016年9月8日),ソニーは新しいゲーム機を11月10日に発売すると発表した。これはScorpioの投入予定次期より丸1年早く,さらに魅力的な価格設定はMicrosoftに対応を苦慮させそうだ。

 しかしながら,昨日同時に判明したのは,これら2機種に明確なスペック上の違いがあることだ。具体的には,PS4 Proは4.2TFLOPSのGPUを搭載して出荷されるのに対し,MicrosoftはScorpioの性能目標が6TFLOPSであることをコミットしている(関連英文記事)。この中間世代のアップグレードが主にグラフィックスの性能向上を主目的として行われることを考えると,これは非常に大きな違いとなる。これがMicrosoftのPS4 Proに対する反応の主軸となっている。

 Polygon誌によると,Xboxでプロダクトマネージメント部門のシニアディレクターを務めるAlbert Penello氏がそれを認め,「我々は非常にいい判断をしたと思います」と,ScrpioのGPUがPS4 Proにくらべてより強力であることのインパクトを強調している(関連URL)。「性能差は明白になるでしょう」と氏は語る。

 Twwiterでは,Aaron Greenberg氏(編注:Xboxのマーケティング担当者)がPS4 Proのスペック表にリンクを張りつつ,Scorpioの「真の4Kゲーミング」を援護しているところへ,Microsoftの広告が攻撃的に続いている。


 この性能差が消費者に響くかどうかという疑問はともかく,Microsoftがこの主張を実現するまでには1年近くの時間があり,その期間,PS4 Proは競争相手不在の状態で販売されるのだ。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら