SteamVRのトラッキング技術がフリー化。サードパーティによる互換周辺機器開発が可能に
ValveはサードパーティデベロッパにSteamVRのトラッキングテクノロジーをロイヤリティなしで提供しようとしている。これによってサードパーティでVR空間向けの新しいコントローラや周辺機器を作ることができる。ゴルフクラブや剣といった周辺機器を想像してみよう――この技術であなたのゲームとデバイスに,それがどこにあるかを正確に知ることができるようになるわけだ。
「我々は,SteamVRのトラッキング技術を可能な限り増殖させることによって,我々の顧客とValveの双方に大きな価値をもたらすと信じています。より多くのSteamVR互換製品が存在することで,SteamVRのコミュニティをユーザーと開発者の双方にとって一層価値のあるものにしていくことでしょう」とValveは語っている。
「プラットフォームを前進させるハードウェア開発者の大きなコミュニティを持つことは,我々Valveだけでは考え付きも追求もしないようなイノベーションにつながっていくこでとでしょう。また,すべてのSteamVRデバイスとハードウェア機器は,作られるほどに安価になっていくはずです」
開発者に対する唯一の要件は,トラッキングテクノロジーに関する入門コースを完了することだけだ。これに参加するには2795ドルが必要になる。それぞれのコースは3.5日の長さで,10人から12人の参加者が想定されており,Synapse Product Development(製品開発手法の専門企業)のサービスが提供される。
「Valveはライセンスサポートの提供を絞っていました。しかしライセンスはそういった制限に束縛されないことを確認したいのです。そこで,ValveはSynapse Product Developmentと提携し,SteamVRトラッキングライセンスに関わるすべてについて,同社による導入研修や教育,そしてコンサルティングサービスを提供することにしました」
最初の宣伝によるコースは来月開催される。もっと詳しく知りたい人はValve FAQを参照するとよいだろう。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)