任天堂が長年のパートナースタジオであるSRDを買収

東京を拠点とする会社は,「ドンキーコング」や「スーパーマリオブラザーズ」のころから協力してきた

 任天堂は,長年の開発パートナーの1つを正式に内部スタジオとする,珍しい買収を行うと発表した。

 株式会社SRD(東京)は任天堂の100%子会社となり,買収は2022年4月1日に完了する予定だ。買収額は明らかにされていない。

 SRDは中郷俊彦取締役社長が率いる会社で,任天堂とは40年近い付き合いがある。

 SRDは,ファミコン版の「ドンキーコング」や「ドンキーコングJr」,「スーパーマリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」といった代表的なタイトルをはじめ,ファーストパーティゲームのプログラミングや開発に協力してきた。

 実際,社長が訊くのインタビューによると,SRDはマリオのゲームのテストバージョンの構築を任され,マリオブラザーズよりも高くジャンプできるようにし,スーパーマリオブラザーズにつながったそうだ。

 SRDの直近のプロジェクトは,昨年の「Game Builder Garage」である。

 公式通知によると,今回の買収は,「SRDの経営基盤への貢献と,任天堂のソフトウェア開発リソースの確保を強みとする」とのこと。

 この買収は,任天堂の業績に「わずかな影響しか与えない」と予想されている。

 任天堂が外部スタジオを買収することは稀で,直近では昨年,「ルイージマンション3」を手掛けたバンクーバーのスタジオ,Next Level Gamesを買収した例がある。

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