Amazon Gamesがモントリオールにスタジオをオープン

Ubisoft Montrealで「Rainbow Six Siege」に携わったベテラン開発チームを中心に,オンラインマルチプレイの新規IPにフォーカス

 Amazon Gamesが,カナダのモントリオールに新しいスタジオを開設すると発表した。
 このスタジオでは,「Rainbow Six Siege」を制作したUbisoft Montreal出身者で構成された開発チームを中心に,オンラインマルチプレイの新規IPにフォーカスしていく予定だ。

 Ubisoft Montrealでテクノロジーグループの開発ディレクターを務めたLuc Bouchard氏が制作責任者として新スタジオに参加するほか,クリエイティブディレクターだったXavier Marquis氏が同じ役職で,ブランドおよびeスポーツのディレクターだったAlexandre Remy氏がプロダクト責任者として,そしてクリエイティブディレクターのRomain Rimokh氏がコンテンツディレクターとして加わるという。

 Marquis氏は,「『Rainbow Six Siege』の8年間の経験をもとに,マルチプレイ空間での非常にユニークな体験を創造するため,真っ白なページと創造的な自由を与えられてスタートできることに興奮しています。最初の話し合いで,Amazon Gamesのゲームに対するアプローチや,彼らの持つ膨大な情報,専門知識,そして技術との真のつながりを感じました。彼らと一緒にスタジオを立ち上げることに,これ以上ないほど興奮しています」とコメントしている。

 Amazon Games Montrealは,シアトル,オレンジカウンティ,サンディエゴに続く,Amazonの4番目のゲーム開発スタジオであり,アメリカ以外では初のスタジオになる。

 テック・ジャイアントであるAmazonのゲームビジネスへの進出は近年,困難に直面しており,最初の大型プロジェクトの「Breakaway」は,2017年末に無期限休止に入り,2018年4月に中止された

 2019年6月には数十人のスタッフがレイオフの対象となったが,これは,Amazonのゲームエンジン「Lumberyard」が原因だったと見られている

 Amazonは2019年5月に基本プレイ料金無料のシューター「Crucible」をリリースしたが,発売から1か月後にクローズドβに戻され,10月には開発が中止された

 同社はMMORPG「New World」にも取り組んでいるが,ローンチは2021年春に延期され,今年の初めに再び延期が発表されて,現在は8月31日のリリースが予定されている。

 2月に公開されたスタッフへのメールで,Amazonの次期CEOであるAndy Jassy氏は,「がんばれば」同社がゲームで成功することを信じていると述べている

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