TencentとHuawei,利益分配の問題について合意

 Tencent Gamesは先週,Huaweiの主張する販売手数料50%を拒否し,AppGalleryからゲームを削除したと報じられていた。

 Tencent Gamesのアプリが先週,HuaweiのアプリストアAppGalleryから削除されたが,両社間の契約条件についての協議の結果,すでに元に戻っている。

 ロイターによれば,Huaweiがストアでの販売手数料50%を要求し,Tencentがこれを拒否したことで,論争が起きたという。

 サウスチャイナ・モーニング・ポストは1月1日,Huaweiが,「(Tencentが)当事者間の協力に大きな変更を加えたため,継続的な協力に大きな障害が生じた」と述べたことを伝えている

 ストアからのゲームの削除はTencent自ら行ったようで,Huaweiはこれについて「協力を停止して,AppGalleryからTencentのゲームを削除する必要がある,というTencentの一方的な要求によるもの」としていた。
 一方,ストアからのゲームの「突然」の削除についてTencentは,「モバイルゲームのプロモーションプロジェクト契約」が更新されなかったためだとしていた。

 Apple対Epicの紛争と同様,状況が悪化する可能性もあったが,両社はその日のうちに合意に達しており,Caixin Mediaの記事によれば,Tencentが,Huaweiの利益分配を受け入れ,当面維持することに同意したとのこと。当事者間の交渉は今後も続けられる。

 Epic Gamesは昨年,App Storeの販売手数料をめぐってAppleとの法廷闘争を開始し,iOS版「Fortnite」がAppStoreから削除された。Appleは11月に「App Store Small Business Program」を導入し,収益が100万ドル未満のスタジオに対してストアでの販売手数料30%から15%に削減している。

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