ゲーム業界の在宅勤務に関するアンケート結果発表

ゲーム業界の在宅勤務に関するアンケート結果発表
ゲーム業界の在宅勤務に関するアンケート結果発表
 コンピュータエンターテインメント協会は,ゲーム開発者の在宅勤務に関するアンケート結果を発表した。世界的なCOVID-19の流行により,ゲーム業界でも在宅勤務が多く行われており,日本国内でのその状況を調べたものが今回の結果だ。

 94.6%が在宅勤務を経験している。在宅勤務開始日では,3分の2が緊急事態宣言が発令された4月となっているが,それ以前から在宅勤務に移行していたという人も27.5%もいる。在宅勤務終了日では緊急事態宣言が解除された2020年5月が最多だ。ただし,在宅勤務を終了している会社は少ないようで,全体の96.3%は6月7日時点でも在宅勤務を継続していた。
 在宅勤務への移行については,スムーズに移行できたとする人が57.3%と過半数を超えており,全体的に移行に対しての会社の対応への満足度も高く,うまく移行が進んでいたところが多いようだ。在宅勤務に必要なPCなどの機材も70.4%は会社から支給されている。一方で自費購入したものとしては,机は椅子などの什器が最多となっている。
 在宅勤務での生産性については,上がった,すごく上がったとする人が,下がった,すごく下がったとする人を上回った。その内訳については,通勤時間が減ったことがいちばん多く挙げられていた。半面,生産性が下がった部分では,コミュニケーションが十分でないことやPC・ネットワークなどの機材が会社と比べて劣ることが挙げられていた。子供や家族がいると集中できないといった問題もあるようだ。
 在宅勤務での困った点としては,外出できないことによる運動不足などが挙げられていた。

 海外の事例を見てもそうだが,ゲーム業界は思いのほか在宅勤務への移行がスムーズに進んでいることが分かる。機材などでトラブルの出ているところや,日本の住宅事情で難が出ていそうな部分も見受けられるものの,ゲーム業界は在宅勤務に適した業務形態なのかもしれない。

ゲーム業界の在宅勤務に関するアンケート結果発表

ゲーム開発者の在宅勤務に関するアンケート調査2020