FDA,ADHDの治療法として市販ゲームを承認

処方箋のみで使えるデバイスは,米国政府機関が承認した初のゲームベースの治療法となった。

 米国食品医薬品局(FDA)は,Akili Interactiveの新作ビデオゲームを注意欠陥/多動性障害(ADHD)の治療薬として販売することを承認した。

 同庁は昨日,移動を発表し,それがどんな条件であれ,承認された最初のゲームベースの治療法であることを指摘した。

EndeavorRxは,注意力の問題を解決するためのアクションゲームだ
FDA,ADHDの治療法として市販ゲームを承認

 EndeavorRxと呼ばれるこのゲームは,主に不注意型または複合型のADHDと注意力の問題を持つ8歳から12歳までの子供のための処方箋のみの治療法だ。FDAは,「コンピュータベースのテストでは測定された注意力を向上させることが示されている 」と述べている。

 Akiliは,子供たちに1日30分,週5日,1か月間,EndeavorRxで遊ぶことを提案している。その治療サイクルを繰り返すことも可能で,同社によると,サイクルの間に最大4週間の休憩を挟むことで,より多くの効果が得られる可能性があるという。

 また,臨床試験では,9.3%の小児が治療による副作用を報告しており,その中にはイライラ(6.1%)や頭痛(1.3%)などが含まれていた。めまい,感情反応,吐き気,攻撃性も報告されていたが,頻度はそれほど高くなかった。

 この承認は,FDAのDe Novoプログラムによって得られたもので,低リスクから中等度のリスクを持つ新しい医療機器の承認への道筋を提供している。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら