アナリストの予測「PS5はXbox Series Xをはるかに上回るだろう」
今年のPlayStation 5とXbox Series Xの発売にはまだ多くの未知の要素があるが,アナリストはすでに市場がどのように展開するかについての見解を述べ始めている。
Ampere Analysisのゲーム部門リサーチディレクター,Piers Harding-Rolls氏は本日,ソニーとMicrosoftが新システムの発売に向けて準備を進めている家庭用ゲーム機市場の状況を分析したレポートを発表した。
Harding-Rolls氏は,家庭用ゲーム機市場が関連性を失いつつあるという業界関係者の発言を定期的に行っているにもかかわらず,ハードウェア,ソフトウェア,ビジネスモデルの面でのイノベーションにより,少なくとも次世代までは家庭用ゲーム機市場がゲームの主要な形態であり続けることができると確信している。
しかし,同氏は,ソニーとMicrosoftのゲーム機の生涯販売台数は,初代XboxとPlayStation 2を合わせて1億7900万台をピークに,その後の2世代で減少している(今年3月までのPlayStation 3とXbox 360は1億7100万台,PlayStation 4とXbox Oneは1億5700万台)ことを指摘し,その成長に懐疑的な見方を示している。
「市場はまだ相当な規模であり,少なくとも次の家庭用ゲーム機のライフサイクルにおいては,一貫して大きな市場となる可能性がありますが,過去10年間で証明されたことは,世界的な普及拡大のために多大なリソースを投入しても,追加地域への本格的な参入を含めても,ソニーとMicrosoftを合わせたハードウェアの販売台数の実質的な増加は実現していないということです」とHarding-Rolls氏は述べている。
Harding-Rolls氏は,新世代になるとソニーとMicrosoftの売上は若干減少し,2024年末までに1億300万台を販売すると予想している。
その数字の内訳については,2024年末までにPS5のインストールベースは6600万台,Xbox Series Xのインストールベースは3700万台との予想だ。
しかし,Harding-Rolls氏は,販売ペースの違いは初期の段階ではそれほど顕著ではないと考えており,今年のPS5の販売台数は460万台,XboxシリーズXの販売台数は330万台と予想している。
氏は,発売時には,両システムともに450ドルから500ドルの価格帯になると予想している。
Harding-Rolls氏によれば,Microsoftは今回,Xbox Oneのときよりも有利な立場にあるとのことだ。
しかし,Microsoftに対するソニーの現在の市場でのリーダーシップ,PS5の独占タイトルのラインナップ,そしてPlayStationの世界的なブランドへの忠誠心は,「とくに解体するのが難しい」と付け加えている。
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