Switch不足は再販業者のボットが原因であるとの報告
現在進行中のNintendo Switchの品薄は,小売サイトに新製品が掲載されるや否や,オンラインボットが新製品を狙っていることが一因となっている。
Motherboardによると(参考URL),これはオープンソースのソフトウェアを使用している再販業者のコミュニティが,サイトをスキャンしてSwitchの新製品が掲載されているかどうかを確認し,商品をカゴに追加して,人間のバイヤーよりも早くチェックアウトプロセスを完了させていることを明らかにしたものだ。
主に使用されているツールは無料のBird Botのようだが,ほかにもScottbot,Swift,Phantomなどの名前が挙がっている。
Phantomの担当者は,最初の24時間で500台以上のSwitchを購入するために同社のソフトウェアが使用されたと同サイトに語っている。
これらのボットには,それらを使用しているさまざまな再販業者への顧客サービスとして機能するDiscordコミュニティさえ存在する。Motherboardが参加しているサーバーでは,ここ数週間で最大1000人の参加者が活動していた。
Motherboardによると,一部の転売屋はeBayでSwitchを500ドル以上,最近発売された「どうぶつの森」のバンドルでは750ドル前後の値段をつけているという。
Bird Botの作者でNateと名乗る転売屋は,最初は「冗談で作ったが,すぐにどれだけ強力なものになるかに気付いた」と語っている。
彼は,このボットはとくにNintendo Switch本体を購入するために設計されているが,他のアイテムにも使用できると付け加えていた。
対象となるサイトには,Walmart,Best Buy,GameStopなどがある。小売業者はこのような自動購入ボットをブロックしようとしているが,ボットの設計者とユーザーは,購入前に複数のコンピュータを経由してトラフィックをルーティングするなど,これを緩和する方法を見つけている。
任天堂のゲーム機は数か月前から在庫不足に悩まされており,欧米ではここ数週間で実質的に売り切れとなっている。これは,COVID-19パンデミックの影響によるものもある(関連英文記事)。
任天堂の担当者が最近GamesIndustry.bizに語ったところによると,多くの在庫が増えてきているとのことだ(関連記事)。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)