Xbox Series Xの仕様公開。Xbox One Xの「最小限の倍増」を目指す
Xbox Series Xの公式仕様が明らかになり,Microsoftがここ数か月で発表した情報の多くが拡張された。
GamesIndustry.bizの姉妹サイトであるDigital Foundryは同社のRedmond本社に招待され,マシンの詳細な調査を行い,次世代ゲーム機の内部ハードウェアの完全な内訳を共有した。
Series Xは3.8GHzの8コアZen 2プロセッサを搭載しており,Xbox One Xの8コアカスタムJaguarプロセッサが達成していた2.13GHzから大幅に改善されている。以前に発表されていたたように(関連英文記事),GPUは12TFLOPSのパワーを提供する。これはOneXの2倍にあたり,Xbox One Sの1.4TFLOPSと比べるとかなり多くなっている。
MicrosoftのテクニカルフェローであるAndrew Goossen氏が,Digital Foundryに語ったところでは,これがプラットフォームホルダーにとって重要な目標であると述べている。
「4K60fpsおよび120fpsのターゲットをサポートするために,Xbox One Xのパフォーマンスを最低2倍にしたかったのです」と氏は語る。「そして,その倍増がすべてのゲームに均一に適用されることを望んでいました」
新型ゲーム機には,One Xの12GB GDDR5またはOne Sの8GB DD3に対して16GBのGDDR6メモリが搭載されている。
内部ストレージは,1TB SSD,1TB拡張カード,およびUSB 3.2 HDDを介した外部ストレージのサポートによって処理される。
この記事には,最近発表されたクイックレジューム機能の詳細も含まれており,プレイヤーは中断された複数のゲームを切り替えることができるという。Digital Foundryによると,Series Xのプロセッサは,1つのチップで4つのXbox One Sゲームセッションを同時に実行できる。
Quick Resumeは,少なくとも3つのSeries Xゲームをサポートするが,詳細は後日発表される模様だ。
Microsoftは,Xbox Series Xでの古いゲームの実行方法を改善する努力も行っている。Gears 5は,Xbox One Xで以前は30 fpsに制限されていたカットフレームが毎秒60フレームで実行されていた。ゲームが元々HDRサポートを搭載して出荷されていなかった場合でも,より詳細な画像を得るためのHDRが実装される。
Microsoftはまた,Xbox Series XがXbox Oneの全ソフトを実行できることを確認した。これは,下位互換性に対する同社の継続的な野心を表している(関連英文記事)。これはエミュレーションレイヤーで行われておらず,ハードウェア自体を使用し,チームは新型ゲーム機でHDRを使用して実行される旧XboxタイトルをFusion Frenzyを示していた。
XboxシリーズXは,年末までにリリースされる予定あが,製造への新規コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,2021年に遅延する可能性がある(関連記事)。
新型ゲーム機の詳細については,MicrosoftのE3記者会見での発表が期待されていたが,イベントがキャンセルされたため(関連英文記事),Microsoftは現在,デジタルでの代替案を計画しているという(関連英文記事)。
Xbox Series Xの仕様の詳細については,以下のとおりだ。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)