次世代ゲーム機でゲーマーにとって重要な機能はなにか?

ISFEとIpsos MoriのGameTrack消費者調査では,高速なロード時間の需要がグラフィックスの向上に次いでいることが分かった。 VRとハンドヘルドモードはそれほど重要ではない。

 ソニーとMicrosoftは次世代のハードウェアについて語り始めた。後方互換性,8K解像度のサポート,ロード時間短縮のためのソリッドステートドライブ(SSD)など,いくつかの機能はすでに知られているが,両社にはまだ明らかにすべき詳細がたくさん残っている。

 これらの機能は素晴らしいマーケティング材料になるかもしれないが,ゲーマーには何が重要だろうか? GamesIndustry.bizはISFEとIpsos MORIのGameTrack消費者調査で一連の質問を提供し,英国,ドイツ,スペイン,そしてフランスとイタリアの11〜64歳の8000人のゲーマーの代表的なサンプルに次世代コンソールの機能の一般的な認識について調査した。

 「より良いグラフィックス」はヨーロッパ市場で重要であると広く見なされており,調査対象のゲーマーの68%が重要だと考えている。家庭用ゲーム機ユーザーの間でのみ,この数値は最大78%に上昇している。

「『バーチャルリアリティの互換性』と『ハンドヘルドモードが利用可能』は,最も重要度が低いと考えられていた」

 唯一,参加者からそのレベルのコンセンサスに近いところに到達した機能は,「デジタルゲームをプレイするときのロード時間の短縮」だった。調査したすべてのゲーマーの63%がそれを重要な要因だと考え,そのうち71%が家庭用ゲーム機ユーザーだった。

 ビジュアルに重点を置いているが,「8K解像度のグラフィックス」はそこまで重要とは見なされていなかった。調査対象のすべてのゲーマーの40%は,次世代ゲーム機で8Kサポートが重要であると考えている。家庭用ゲーム機ユーザーだけを見ると,その数は最大49%だったが,両方のグループで「モーションコントロール」「下位互換性」「物理的なゲームをプレイする能力」よりも評価が劣っていた。

 これらの3つの機能は,どれも中程度の得票数を得ている。モーションコントロールは,調査対象のすべてのゲーマーの49%と家庭用ゲーム機ユーザーの57%にとって重要だった。下位互換性は,調査対象のすべてのゲーマーの48%と家庭用ゲーム機ユーザーの59%にとって重要だった。物理的なゲームをプレイすることは,調査対象のすべてのゲーマーの47%,家庭用ゲーム機ユーザーの58%にとって重要だとされていた。

ストリーミングは,次世代ゲーム機の戦場であると広く考えられているが,回答者は物理的なゲームをより重視している
次世代ゲーム機でゲーマーにとって重要な機能はなにか?

 これらの3つの機能に続いて,8K解像度の回答よりは多い位置につけたのは「ゲームをストリーミングする機能」と「非ゲームアプリ」だった。ストリーミングゲームは,調査対象のすべてのゲーマーの44%と家庭用ゲーム機ユーザーの回答者の51%にとって重要だった一方,非ゲームアプリは,これらのグループの41%と52%によって重要であると見なされていた。

 ゲーマーが最も優先度の低いと見なした機能に関しては,「仮想現実の互換性」と「ハンドヘルドモードが利用可能」という項目だった。 VRは調査対象のすべてのゲーマーの37%にとって重要であり,ハンドヘルドモードは38%とやや高くなっている。家庭用ゲーム機ユーザーの観客を具体的に見ると,VRは43%にとって重要だったが,ハンドヘルドモードは最大45%だった。

 GameTrackはまた,国ごとに回答を分類し,標準からの興味深い偏差を示した。たとえば,ドイツのゲーマーは,多くのゲーム機能がほぼ全面的に重要であると考える可能性は低くなっている。ドイツの参加者の30%未満がVRを重要だと考えていたが,ハンドヘルドモードを重要としたのは24%だけだった。

 一方,英国のゲーマーは,すべての機能で5つの欧州市場の統合結果,とくにアプリをストリーミングする機能(英国の58%は欧州の結果よりも14ポイント高い)と非ゲームアプリ(41%というヨーロッパの結果に対して11ポイント高い52%)を重視していた。

 GameTrack調査の詳細については,こちらを参照してほしい(参考URL)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら