Strategy Analytics:「任天堂は2019年に市場のリーダーの座を取り戻す」

アナリストは任天堂が,Microsoft,ソニーをともに抜き去り,1730万台のゲーム機を2019年に販売すると予測する。

 ソニーは静かな2019年に備えているようであり,Microsoftはハードウェアサイクルの終焉の間際にあると噂されており,来年は任天堂がゲームハードウェア市場の支配を取り戻す絶好の機会となるかもしれない。少なくとも,市場リサーチ&分析グループであるStrategy Analyticsはそのように考えているようだ。

 同社のGlobal Game Console Market Forecastの中で(参考URL),Strategy Analyticsは任天堂が2019年に全世界で1730万台のNintendo Switchを販売するだろうと予測していた。これはソニーのPS4とPS4 Proの予想台数1710万台,MicrosoftのXbox OneとXbox One Xの予想台数1000万台をともに上回る。さらに2019年のゲーム機全体の収益は10%低下すると予測されている。

 2018年中は利用されるゲーム機のほぼ半分をソニーのシステムが占めており,ソニーがリーダーの座に留まった。そのうちの84%がPS4とPS4 Proだ。ゲーム機の2018年全体の全世界売り上げは4610万台に達しており,2010年以降で最高の販売数となった。

 加えて,レポートではゲーム機の所有率が上がっており,北米で45%の世帯,西欧では20%の家庭が少なくとも1台のゲーム機を所有しているという。

 「いくつかの予測とは裏腹に,全世界でのテレビゲーム機市場は健全なままです」とAnalyticsのディレクターを務めるDavid Watkins氏は語る。「多くの専門家が,クラウドゲームの台頭やモバイルデバイスを優勢,VRの到来などを理由に長年にわたってゲーム機市場の滅亡を書き連ねていました。しかしそれは起こっていません。実際,テレビゲーム機の変わらない魅力についての議論もあります。もう50年以上になりますが,新たなゲームプラットフォームは弱点と限界を示し続けているのです」

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら