匂いデバイスVAQSO VR(Dev kit)本日発売,価格は999ドル
VAQSO VRは,同業他社製品と比較して圧倒的に小型であり,現実的な匂いデバイスとして注目されている。現時点でもB2Bを中心とした製品プロモーションなどでの引き合いが多いようで,同社は製品版の展開に先駆けて開発版の投入を決定したという。
カートリッジに染み込ませた匂いは3日間程度使用できるとのことだが,将来的な製品版では1か月程度はもつようになるという。5種類の香りは,15種の中から任意で選択でき,別途70ドルで追加のカートリッジとScent Liquidを購入することも可能だ。オリジナルの香りの開発は1件3000ドルとのこと。
現在用意されている香りは3系統で5種ずつの15種類となっている。
- 環境系 海,火薬,芝,木,土
- 飲食物 コーヒー,キャラメル,チョコレート,カレー,フライドチキン
- その他 ゾンビ,女性,ミント,ガス,花束
ゾンビはちょっと酸っぱい系の腐った感じの匂い,女性は髪(シャンプー)の匂いといった感じだ。
扇状に5個の匂いパッケージを配置するver.3と呼ばれる形状のものはこれまでにも試作されていたが,3Dプリンタで作成したものでは匂い漏れが防げず,今回は金型を起こして開発版を製作しているとのことだ。製品版の形状はさらに変更されるとのことなので,開発版自体の原価が非常に高額になってしまっている。
なお,現在開発中の製品版は,2019年内に2万円以下で発売される模様だ。今回の開発版とはかなり仕様が変わるようで,USB接続とBLEによるワイヤレス接続に対応し,スタンドアロンVRヘッドセットにも対応できるようになるという。最大5種類という仕様は変わらないので,開発版で作成したプログラムはそのまま製品版でも使用できるとのことだ。開発版は現在Unityに対応しており,今後Unreal Engineにも対応していくという。