NFCを使ったカード型のハードウェアウォレットも。「第4回 ブロックチェーンEXPO 【秋】」の気になる展示を紹介
2023年10月25日から27日にかけて,最新のデジタル技術を取り扱う展示会をまとめたイベント「NexTech Week2023【秋】」が幕張メッセで開催されている。
本稿では,ブロックチェーンをテーマにした展示会「第4回 ブロックチェーン EXPO【秋】」のブースを中心に,いくつかピックアップして紹介しよう。
メタバースジャパン(外部リンク)のブースでは,同社が展開するメタバースアプリ「バーチャル東京タワー」と並んで,カード型のハードウェアウォレット「HARD WALLET」の展示があった。
ハードウェアウォレットといえば,暗号資産のセキュリティを高める目的で使用される数千円から数万円の商品が一般的だ。しかし,こちらはもう少しカジュアルなサービスであり,交通系ICカードなどでおなじみのNFC(近距離無線通信)が採用されている。
NFC対応のスマートフォンでカードを読み取ると,すぐにWebアプリとしてウォレットを使用できるので,ウォレットアプリでありがちな面倒な初回登録は不要とのことだ。また,カードのタッチによるホルダー認証,エアドロップ,決済など,さまざまな機能に対応しているという。
カードは1枚あたりのコストが比較的低く,印刷デザインやセキュリティレベルをプロジェクトごとに設定できるので,NFTゲームのアイテムを販売・配布する際には,選択肢の一つとなりそうだ。
一方で,カードとして持ち運ぶことは,紛失機会の増加につながり,簡単に使用できることは,悪用されやすいことも意味する。このあたりは,現実世界で財布をなくしたのと同じだとしてユーザーに諦めてもらうか,パスワードの導入などによってセキュリティレベルを高めるか,プロジェクトの性質に沿って決めるといいだろう。
フルーツワールドファンデーションは,自社チェーンの「Fruits Eco-Blockchain Project」(外部リンク)を使ったNFTゲーム「Golden Egg Wonderland」(外部リンク)を展示していた。
本作では,「ター鳥」を育成して交配し,卵を孵化するプロセスを繰り返していく。スタミナの回復にあわせて,数時間から数日に1回ログインして,数分プレイするタイプのカジュアルな放置系ゲームという印象だ。
本作最大の特徴は,育成を繰り返していくと金の卵が産まれることがあり,その卵は実物の金の卵と紐づいており,郵送などの方法で実際に受け取れるということだ。ゲーム内で10グラムの卵なら,現実世界でも10グラムの卵が用意され,それぞれにシリアルナンバーが付いている。
このような,通貨の信頼を高めるために金と交換可能にする制度「金本位制」は,日本円においても20世紀初めごろ使われていた歴史がある。NFTのような,正直,価値がよく分からないものとの相性は良いだろう。
また,今回の出展はタンザニアで金のCIP(粗精錬)事業を行う「GOLDEXT」プロジェクトと共同で行われ,この事業で採掘した金から金の卵を作るとのことだ。GOLDEXTは,採掘事業に小口から参加できる会員型NFTサービスも展開している。
最後に,ブロックチェーンとは関係がないが,幕張メッセの別ホールで併催されていた合同展示会「Japan IT Week」からコンバートコミュニケーションズのブースを紹介しよう。
こちらは,バスや店舗から小物に至るまで,すべてが紙で制作されており,店舗やイベントの集客として,同様の展示をしたい人向けの販促が行われていた。昭和レトロの雰囲気が漂い,細かいところまで作り込まれたブースは,思わず足を止めてしまうほど目立っていた。
巨大なブースをどうやって搬入したのか気になり,担当の方に聞いてみたところ,これらはパーツごとに分解可能で,会場内で組み立てたとのこと。繰り返し使用することもできるので,1回使ったら壊してしまう従来のブースとは違ってサステナブルだという。
同会場の幕張メッセで毎年開催される「東京ゲームショウ」では,ゲーム会社のブースとして使われた実績もあるそうだ。イベント会場でインパクトのある訴求をしたい人は,話を聞いてみるといいかもしれない。
本稿では,ブロックチェーンをテーマにした展示会「第4回 ブロックチェーン EXPO【秋】」のブースを中心に,いくつかピックアップして紹介しよう。
メタバースジャパン
メタバースジャパン(外部リンク)のブースでは,同社が展開するメタバースアプリ「バーチャル東京タワー」と並んで,カード型のハードウェアウォレット「HARD WALLET」の展示があった。
ハードウェアウォレットといえば,暗号資産のセキュリティを高める目的で使用される数千円から数万円の商品が一般的だ。しかし,こちらはもう少しカジュアルなサービスであり,交通系ICカードなどでおなじみのNFC(近距離無線通信)が採用されている。
NFC対応のスマートフォンでカードを読み取ると,すぐにWebアプリとしてウォレットを使用できるので,ウォレットアプリでありがちな面倒な初回登録は不要とのことだ。また,カードのタッチによるホルダー認証,エアドロップ,決済など,さまざまな機能に対応しているという。
カードは1枚あたりのコストが比較的低く,印刷デザインやセキュリティレベルをプロジェクトごとに設定できるので,NFTゲームのアイテムを販売・配布する際には,選択肢の一つとなりそうだ。
一方で,カードとして持ち運ぶことは,紛失機会の増加につながり,簡単に使用できることは,悪用されやすいことも意味する。このあたりは,現実世界で財布をなくしたのと同じだとしてユーザーに諦めてもらうか,パスワードの導入などによってセキュリティレベルを高めるか,プロジェクトの性質に沿って決めるといいだろう。
フルーツワールドファンデーション
フルーツワールドファンデーションは,自社チェーンの「Fruits Eco-Blockchain Project」(外部リンク)を使ったNFTゲーム「Golden Egg Wonderland」(外部リンク)を展示していた。
本作では,「ター鳥」を育成して交配し,卵を孵化するプロセスを繰り返していく。スタミナの回復にあわせて,数時間から数日に1回ログインして,数分プレイするタイプのカジュアルな放置系ゲームという印象だ。
本作最大の特徴は,育成を繰り返していくと金の卵が産まれることがあり,その卵は実物の金の卵と紐づいており,郵送などの方法で実際に受け取れるということだ。ゲーム内で10グラムの卵なら,現実世界でも10グラムの卵が用意され,それぞれにシリアルナンバーが付いている。
このような,通貨の信頼を高めるために金と交換可能にする制度「金本位制」は,日本円においても20世紀初めごろ使われていた歴史がある。NFTのような,正直,価値がよく分からないものとの相性は良いだろう。
また,今回の出展はタンザニアで金のCIP(粗精錬)事業を行う「GOLDEXT」プロジェクトと共同で行われ,この事業で採掘した金から金の卵を作るとのことだ。GOLDEXTは,採掘事業に小口から参加できる会員型NFTサービスも展開している。
GOLDEXT|Tanzania|English
コンバートコミュニケーションズ
最後に,ブロックチェーンとは関係がないが,幕張メッセの別ホールで併催されていた合同展示会「Japan IT Week」からコンバートコミュニケーションズのブースを紹介しよう。
こちらは,バスや店舗から小物に至るまで,すべてが紙で制作されており,店舗やイベントの集客として,同様の展示をしたい人向けの販促が行われていた。昭和レトロの雰囲気が漂い,細かいところまで作り込まれたブースは,思わず足を止めてしまうほど目立っていた。
巨大なブースをどうやって搬入したのか気になり,担当の方に聞いてみたところ,これらはパーツごとに分解可能で,会場内で組み立てたとのこと。繰り返し使用することもできるので,1回使ったら壊してしまう従来のブースとは違ってサステナブルだという。
同会場の幕張メッセで毎年開催される「東京ゲームショウ」では,ゲーム会社のブースとして使われた実績もあるそうだ。イベント会場でインパクトのある訴求をしたい人は,話を聞いてみるといいかもしれない。