つぶやく【ACADEMY】Amazon Appstoreでゲームを公開するための簡易ガイド
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モバイルゲームやアプリの市場といえば，Google PlayとApple Storeが不可欠な存在としてすぐに思い浮かぶが，市場はそれよりも遥かに大きいのだ。また，それ以外の代替アプリストアを扱う場合，通常は，どのように作業すればよいか分からないため，いくつかの問題が発生することがある。
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Amazon Appstoreとは？
Amazon Appstoreとは，Amazon KindleやFireデバイスの全端末にプリインストールされているストアアプリだ。このカテゴリのタブレットはFire OSをベースにしているが，よく見ると，これはAndroidシステムを改良したものであることが判明している。世界市場におけるAmazonのタブレット端末のシェアは約10％で，1か月当たり100万台から150万台が販売されている。
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Amazon Kindle FireタブレットにデフォルトでAmazon Appstoreに限定されていることは特筆に値する。それは，他のストアとの競合がないことを意味しているからだ。
米国ユーザーのシェアは80％で，このストアの中で最も高い比率を誇っている。もちろん，これはユーザーがAmazonタブレットを最も頻繁に購入する国によって決定されるものだ。
ゲームの準備方法
2022年5月，AmazonはAndroid 11をベースにしたFire OS 8を発売すると発表した。前バージョンであるFire OS 7は，Android 9をベースとしていた。
つまり，Amazon Appstoreでゲームを公開するかどうかを決定する際に考慮すべき最初の要因は，古いバージョンのAndroidがそこに蔓延しているということだ。そのため，古いAndroidバージョン（Android 6〜9）でアプリが正しく動作することを確認する必要がある。
また，Amazon AppstoreはAndroid Bundleをサポートしていないため，APKを使用する必要があるという特殊性もある。これは大きな問題ではないが，ビルドを準備するときに注意が重要だ。
もう1つ重要なのは，AmazonタブレットにはGoogle Playサービスの一部が搭載されていないため，あなたのゲームがそれらのサービスを必要とするかどうかを把握しておく必要がある。たとえば，Googleにログインしたり，ストアでアプリを評価するポップアップを表示したりすることは，Amazonではプラットフォームがサポートしていないため，利用できない。このように，Googleサービスとのリンクが多ければ多いほど，Amazon Appstoreでのアプリの技術的なリリースに向けて準備しなければならない作業が増えることになる。
しかし，技術的な観点から見ると良いニュースもある。あなたのプロジェクトがUnityをベースにしている場合，Unityはこのプラットフォームをサポートし，それ用の既製のソリューションを提供しているので，Amazon Appstoreに適合させるのは簡単だろう。
Amazon Appstoreで作業する際に考えられるもう1つの難点は，家庭用ゲーム機の統計が記述されていないことだ：インストール数，ユーザーによるゲーム内購入の量，これらの購入の合計金額のみが含まれている。つまり，より多くのデータを手作業で処理する必要があるのだ。さらに，一般的な分析サービスの中には，このプラットフォームをサポートしていないものや，部分的にしかサポートしていないものがある。
Amazon Appstoreでの公開に関する仕様
●プロモ用アセット
アイコン，スクリーンショット，動画などのプロモアセットをすべてGoogle Playと統一することで，Amazon向けのアプリページを準備する際に二度手間を省くことができる。両ストアでサポートされているグラフィックスアセットのフォーマットがあるので，解像度を定義するだけだ。
アイコンは512×512，スクリーンショットは1920×1080，機能グラフィックスは1024×500，動画は1920×1080（すべてのファイルはpng形式）を使用することをお勧めする。
我々の経験では，Google Playでうまくいったプロモアセットは，通常，Amazon Appstoreでも同じようにうまくいく。
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テキストメタデータを準備する際には，新しいアプリバージョンのリリース後，新しいASOテキストセットの結果を分析するために数週間待つ必要があることを覚えておこう。実際，テキストメタデータは翌日にはインデックスされるが，ポジションを固めて成長するまでには10日から14日ほどかかると言われている。
Amazon Appstoreでは，すべてのメタデータが新しいアプリのバージョンと一緒にアップロードされるが，これはApple App Storeでの方法と似ている。しかし，Appleのアプリストアとは異なり，新バージョンのリリースを実行するための技術チームは必要ない。自分ですべてのデータを変更し，古いAPKバージョンを保存し，メタデータを更新するだけで新しいデータも一緒に公開できる。
●ASOの分析
残念ながら，Amazonプラットフォームは一般的なASOサービスに対応していないため，検索結果での順位や競合他社のグラフィックスを分析するなど，ほとんどの作業を手動で行う必要がある。
Amazon Appstoreでの検索結果は，Web版でもAmazonデバイスでも同じなので，スペシャリスト全員にAmazonデバイスを提供する必要はない。amazon.comにアクセスして，Amazon Appstoreセクションに移動するだけで十分だろう。この方法では，データが同一であるため，効率的に作業できるアプリストア版を見ることができる。
●手数料とディスカウントプラン
ストアの手数料は，他の多くのストアと同様，30％だ。Google PlayやApp Storeと同様に，Amazon Appstoreでも，年間総収入が100万ドル未満のすべてのデベロッパ向けに割引プランが用意されている。このプランでは，手数料が20％にまで引き下げられる。さらに加えて，購入額の10％がボーナスポイントとしてAmazonから補償され，開発用のAmazonサービス獲得に使うことができる。
●広告とアクイジション
アプリを広告で収益化したり，アドネットワーク経由でアプリのトラフィックを獲得したりする場合は，Amazon Appstoreでも簡単に行うことができる。
ただし，いくつか注意すべき複雑な点がある。たとえば，あなたが仕事で使っているであろうすべての広告ネットワークが，Amazonを完全にサポートしているわけではないことだ。我々の経験から判断すると，AmazonはApplovin，Adcolony，Chartboost，Fyber，Vungle，そしてYahooによって完全にサポートされている。このリストは常に増加しているので，今後，Amazonのサポートを追加する企業が増えることは間違いない。
Amazon Appstoreには独自の広告ネットワークがあるが，現時点ではモバイルデバイス向けのバナー形式とインタースティシャル形式のみをサポートしている。
このプラットフォームでゲームをリリースするには，いくつかの技術的な特殊性を考慮することが重要だ。
結論として，Amazon Appstoreでゲームを公開することは，インディーズデベロッパと，確立された市場で製品を拡大することが困難な経験豊富な企業の両方にとって有益である。
このプラットフォームでゲームをリリースするには，いくつかの技術的な特殊性を考慮し，ランディングページのアセットを適合させることが重要だ。
このプラットフォームの利点は，米国の視聴者が集中していることと，プラットフォーム内の他のストアとの競合がないことだ。また，Amazonではゲームの人気が高いことも挙げられる。我々のプロジェクトでは，他のストアと比較して，このプラットフォームのプレイヤーは大きなエンゲージメントを示しており，製品も優れた指標を実証している。
Amazon Appstoreは活発に開発されている。App StoreやGoogle Playと比較すると，利用者はそれほど多くないのだが，常に成長している。その背景には，多くの企業のサポートが増え続けていることがあるのだ。
Vladimir Romanov氏は，ZimadのASOの責任者だ。オーガニックインストールでビジネスを構築する小さなインディーズゲームスタジオでキャリアをスタートし，ASOでは5年の経験を積んでいる。
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※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています（元記事はこちら）
