イギリス政府機関がGoogleアプリストアでの支払い方法についても調査を開始

　先週，イギリスの競争・市場庁（CMA）はAppleとGoogleがモバイル市場に与える影響力について調査する意向を示した。

　両社がモバイルブラウジングを独占しており，iPhoneメーカーは自社プラットフォームでのクラウドゲーミングを制限しているとの主張だ。

　「介入がなければ，両社はこの分野での支配力を維持，あるいは強化することで，競争をさらに限定し，イノベーターのインセンティブを制限する可能性があります」とCMAは述べた。

　イギリスにおけるモバイルブラウザの利用状況から見て，2021年のウェブブラウジングの97％が両社のブラウザで行われたという。

　しかし，Appleはウェブブラウジングの代替手段を認めておらず，これは同社独自のものであるとCMAは指摘している。

　クラウドゲーミングでは，iPhoneメーカーはデジタル店舗でのクラウドゲーミングサービスの開発をブロックしている。

　「ゲームアプリはAppleの重要な収入源であり，クラウドゲーミングはAppleのアプリ配信における強力な地位に対する真の脅威となりえます」とCMAは述べた。

　「Appleはこの分野での成長を妨げることで，モバイルユーザーがクラウドゲーミングの十分な恩恵を受けられなくなる恐れがあります」

　さらに，CMAはGoogleのアプリストアでの支払い方法についても調査を開始したという。