セガ,ロックダウン中のSteamの好調を受けてPC移植に「積極的に」注力する方針に
セガ,COVID-19ロックダウン期間中のPCでのデジタル販売の好調を受けて,同社のバックカタログからSteamへのゲーム移植を "積極的に "開始予定だという。
日本のパブリッシャのゲームを含むエンタテインメント・コンテンツ部門は,世界的なパンデミックの影響でゲームセンターやパチンコ店,リゾート地の収益が悪化したため,悲惨なことになりかけた第1四半期では唯一の業績となった(関連英文記事)。
本日発表された投資家向けQ&Aの中で,セガは今年3月と4月にカタログの「リピート販売」が大幅に増加したと述べている。6月と7月はその伸びが鈍化したものの,売上は2019年を上回っていたという。
その間の重要なプラットフォームはSteamで,とくに欧米ではロックダウン中に消費者がデジタルゲームを購入していたとのことだ。
セガは,とくに今年6月にSteamで発売された2012年のPlayStation Vita用ペルソナ4 ザ・ゴールデンの業績を強調した。PC版の売上は「予想を大幅に上回った」としており,今後の戦略に影響を与えたとしている。
「今後は,発売済みタイトルのSteamをはじめ,ほかの新たなプラットフォームへの移植を積極的に進めていきたいと考えています」
「そのような方向性のもと,マルチプラットフォーム展開を考慮し,PC版などは最初から準備していきたいと考えています」と語っている。
セガは,海外のゲーム事業ではPCに特化した事業をしっかりと展開しており,業界を代表するストラテジーやシミュレーションのデベロッパがポートフォリオに名を連ねている。
Creative Assembly,Relic Entertainment,Amplitude Studios,Sports Interactiveはすべてセガが所有しており,それらのゲームがロックダウン中のSteamでの同社の業績を牽引していた可能性がある。
これらのコメントは,日本のセガの経営陣がこの強みを認識していることを示唆しており,今後はすべての新作でPCを同等の優先順位でプレイすることになるだろう。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)