Apple,デベロッパにApp Store審査ガイドラインへの異議申し立てを認める
Appleは,App StoreのガイドラインをめぐるAppleの決定にデベロッパが異議を唱えることを可能にし,クリエイターが自社のモバイルゲームを主張するためのより良いプラットフォームを提供するという。
Appleのアプリ審査プロセスの変更は,今年はCOVID-19のパンデミックの影響でオンラインで開催されている同社の年次イベントWWDCで明らかにされた。
数々の発表を詳述したブログ記事の中で(参考URL),Appleは新システムが今夏に実装されると述べている。
「デベロッパは,アプリがApp Store審査ガイドラインの所定のガイドラインに違反しているかどうかの判断に不服を申し立てることができるようになるだけでなく,ガイドライン自体に異議を唱える仕組みもできるようになります」と同社は述べている。
AppleのApp Storeのガイドラインは,大小さまざまなデベロッパの間で長い間論争を巻き起こしてきた。最近では,Facebook Gamingが「ストアのような見せ方」を理由に5回めのリジェクトをされ(関連英文記事),Steam Linkアプリは2018年に「ビジネス上の対立」を理由に当初リジェクトされている。
また,Appleのガイドラインは創造性に制限をかけており,デベロッパが何がリジェクトされるかを有意義に理解するのが難しいと批判されている。
MolleindustriaのPhone Story(関連英文記事)やAuroch DigitalのEndgame Syria(関連英文記事)のようなゲームは,明らかに現実世界の紛争や人権侵害に関連した題材のために却下された。
Edmund McMillenのThe Binding of Isaacは子供への暴力描写が理由でApp Storeにリジェクトされ(関連英文記事),性教育アプリのHappyPlayTimeはポルノと「過度に好ましくないコンテンツ」に関するガイドラインに基づいてリジェクトされた(関連英文記事)。
新しいルールは,理論的にはそのようなゲームをより強い立場に置くことになり,クリエイターは彼らが違反したルールの根拠を問うことができるようになる。
Appleはまた,今後は「法的問題に関連するものを除いて」ガイドラインに違反しているとみなされるゲームのバグ修正を遅らせることはないことを確認した。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)