Tencentは任天堂のIPを使用して家庭用ゲームを作成し,欧米での存在感を高めたいと考えている
Tencentは,米国とヨーロッパの家庭用ゲームユーザーをターゲットにしており,任天堂からの支援を得ることを望んでいる。
Riot Gamesを所有し,Epic Games,Paradox,Supercell,Activision Blizzardにも出資している中国の大手ゲーム会社は,国内でのゲームに追加の制限が課せられたため,中国以外での事業を拡大しようとしている。中国は最近,18歳未満のゲーマーに夜間ゲーム制限令を導入することを発表した(関連英文記事)。
The Wall Street Journalに語ったところによると(参考URL),匿名のTencentの幹部は次のように述べているという。「我々が望んでいるのは,中国からの拡大です。標的の一つとしているのは米国と欧州の家庭用ゲームユーザーです。任天堂のキャラクターで家庭用ゲームを作成し,任天堂のエンジニアから家庭用ゲーム制作の本質を学びたいと考えています」
Tencentと任天堂は,今年初めにSwitchを中国に提供するためのパートナーシップを発表し,8月にはTencentが有利な市場向けにゲームのローカライズを支援することを発表している。とくに任天堂のゲームは,中国で非常に人気のある無料プレイとは対照的に,主に有料のゲーム機用製品であるため,任天堂は投資家の興奮を抑えようとしていた。それにもかかわらず,会社の株式はこの動きで上昇している。
最近のマリオカートツアーを含む任天堂のスマートフォンゲームは,中国市場向けにローカライズ可能だが,それはTencentの主要目的ではない。同社はこの分野ではすでに支配的であり,「任天堂のゲームはあまり多くのお金を払わせるように作られていません」と,別のTencentの関係者がWSJに語った。
レポートは,任天堂はサードパーティデベロッパに,ロマンスや出会い系のタイトルなど,中国の主要な成長分野と見られるジャンルの若い女性向けのゲームを作ってもらうことで視聴者を拡大しようとしていると付け加えている。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)