ソフトギア,SaaS型オンラインゲームサーバーソリューション「Strix Cloud」公開。無料プランも
Strix Cloudは,オンラインゲーム用のサーバー機能を用意したクラウド型ソリューションだ。同社のゲーム用サーバー技術であるStrix Serverが使用されているが,クラウドの利用者はサーバー側のコードをまったく書かなくてもオンライン機能が利用できる。また,独自のバックボーン技術による高速性が特徴として謳われている。
開発環境としては,Unity用のSDKが公開されており,それを利用することでマルチプラットフォーム対応のオンラインゲームを手軽に作成できるとされている。サーバー側の機能として。OAuth認証,マッチメイク機能,クライアント間の同期機能などが用意されている。
現在,無料で同時接続数100,月間データ転送量60GBまでのType-0プランが公開されている。正式サービスとなる上位プランの利用は6月から可能になる模様だ。
Strix Engine公式サイト
国内最強ゲームサーバソリューション「Strix Cloud」一般公開
〜オンラインゲームに必要な機能を搭載できるSaaS型サービス〜
株式会社ソフトギア(本社・東京都新宿区、代表取締役・青木 健悟)は、オンラインゲーム開発向けサーバソリューション「Strix Cloud」正式サービスに先立ち、無料プランを一般公開したことを発表いたします。
□開発の背景
5Gの実用化やeスポーツの発展など、通信の超高速化・多数接続化を支援する安定且つ高速なサーバ技術の需要が拡大しています。通信・サーバ技術に対する10年以上の研究開発と、技術特許取得のバックボーンを有する弊社は、誰でも手軽にオンライン技術を利用できるサービスを目指し、サーバソリューションのクラウド化を進めてきました。この度リリースする「Strix Cloud」は、超高速・高品質を誇る国内最強のゲームサーバソリューションとして、SaaS形式で提供します。ウェブ上のクリック操作でサーバの構築が可能なため、従来のようなサーバのインストールやサーバプログラミングは一切必要ありません。リアルタイム性の高いオンラインゲームをはじめ幅広いゲーム開発への活用が期待されます。
□Strix Cloud
Strix Cloudは、SaaS形式でご提供するオンラインゲーム開発向けサーバソリューションです。開発難易度の高いリアルタイムサーバをワンクリックで実現し、サーバ開発におけるオーバーヘッドを0にします。システムのバックエンドには弊社の特許技術が組み込まれていることから、大量メッセージの高速処理と大規模な同時接続数を可能とし、従来の国内ライブラリでは成しえなかった高いパフォーマンスを実現します。
今回のリリースでは、正式サービスまでのエイジングとして一部プランを完全無料でご提供いたします。なお、正式サービスは6月を予定し、Unreal Engine SDKのリリースをはじめ、通信のカリング機能、グローバルチャット機能等、オンラインゲーム開発に必要とされる機能を順次追加していきます。
Strix Cloudサービスサイト: https://strixengine.com/
<Strix Cloudの特長>
■ボタンクリックの簡単操作でゲームサーバのセットアップを実現
サーバプログラミングを不要とし、Web上でボタンをクリックするだけのシンプルな操作でゲームサーバのセットアップが完了します。サーバ台数を増やす際も同様の動作で簡単にスケールアウトできます。
■大量の同時接続数と大量メッセージの高速処理を実現
パフォーマンスの高いサーバソリューションとして、大量の同時接続数と大量メッセージの高速処理を実現します。通信の多いオンラインゲームでは安定且つ高速にメッセージを処理し、通信量の少ないゲームでは大規模な同時接続をさばくことが可能です。そのため、リアルタイム性の高いオンラインゲームからソーシャルゲームまで、あらゆるゲーム開発に適しています。
■オンラインゲーム開発に必要な多機能搭載
マッチング機能をはじめ、スケーラブルなノード管理、Webhookなどオンラインゲーム開発に必要な機能を提供します。本バージョンではUnity SDKをプラグイン提供し、レプリカ(オブジェクト同期)、プロパティ同期やRPC機能を使ってゲーム固有の通信処理を簡単に実現します。また本年夏にはUnreal Engine SDKのリリース を予定しています。
■仕様情報
バージョン:Strix Cloud ver. 1.0.0
対応リージョン:東京、シンガポール、オーストラリア、米国東部、米国西部
対応プラットフォーム:Windows, Linux, Mac, iOS, Android, Nintendo Switch, PlayStation 4
対応ゲームエンジン:Unity, Unreal Engine(2019年7月対応予定)
対応プロトコル:TCP, RUDP,Websocket
主要機能:マッチング機能、メッセージリレー(ルーム機能)、レプリカ(オブジェクト同期)、Webhook(外部サーバ連携)、Unity SDK(プラグイン提供)、アプリケーション管理、ユーザー管理、インスタンス管理 等
□今後の展望
弊社はサーバレスコンピューティングを次のターゲットに、通信技術・サーバ技術の研究開発を進めます。サーバアーキテクチャをイベント駆動型にすることで、すべてのリソースマネージメントの自動化を図り、ゲーム開発者がサーバ開発だけでなく、サーバのプロビジョニングを意識しない環境を実現します。常に進化するネットワーク・サーバ技術やお客様の要求に応じた性能や信頼性を追求し、オンラインコンテンツの発展に貢献していきます。