任天堂,2018年第2四半期決算発表。売り上げは微増なるも大幅増益

 2018年10月30日,任天堂は2018年度3月期の決算短信を発表した。それによると,売上高は3889億500万円,営業利益614億500万円,親会社に帰属する四半期純利益645億7600万円となっている。前年同期と比較して,売上高は4%の伸び,営業利益は53.7%と大きく伸び,純利益も25.4%の伸びを示している。任天堂では,予想配当を110円から170円に変更する発表も行っている。
 Nintendo Switchは累計売り上げ台数2286万台,ソフトウェア売り上げは累計で1億1110万本に達している。
 スマートデバイス・IPライセンス関連では,前期までに発表した各種タイトルが安定した人気を維持しており,新規タイトルの「ドラガリアロスト」を加えて,前年同期比で4.7%の売り上げ増となっている。

 プラットフォーム別の売上高推移を見ると以下のようになる。

任天堂,2018年第2四半期決算発表。売り上げは微増なるも大幅増益

 前述のように,売上高自体は前年比4%の伸びと,さほど伸びているわけではない。第2四半期に任天堂製タイトルが少なかったことなどもあって,その時期では売上高のソフトウェア比率が少し低下し,任天堂の自社売り上げ比率も下がっている。しかし,利益率の高そうなソフトウェアの売り上げ比率が上がっていること,さらに利益率が高そうなデジタル配信の比率が上がっていること,為替差益がさらに拡大したことなどにより,最終的に大幅な増益を達成しているようだ。

 年末には「ポケットモンスターLet's Go! ピカチュウ/イーブイ」「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」といった話題作が登場予定なので,「年末に強い任天堂」の本領に期待しよう。

任天堂IR情報ページ