ソニー,ジェイルブレイクされたPS4の製造販売でハッカーを提訴
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは,2006年からゲーム機のハッキングと改造を行っていたとされるカリフォルニア在住のハッカーを提訴した。
カリフォルニア州中央地方裁判所への訴えで,ソニーは被告Eric David ScalesがジェイルブレイクされたPlayStation 4ゲーム機を海賊版のゲームとともに販売し,販売のために提供し,販促したと主張している。
Scalesは,Webサイト上でPS3とPS4の双方にジェイルブレイクサービスを提供したと非難されている。
訴状では(TorrentFreak経由),完全に罪を免れられない証拠が示されている。2018年4月にソニーは,代理人を通して,eBayのユーザー名「blackcloak13」なるベンダーからジェイルブレイクされたPS4を60本のファースト並びにサードパーティのゲームとともに購入している。
2018年6月にもソニーは別のジェイルブレイクされたPS4を同じベンダーから購入している。そちらではGod of WarやCall of Duty: WWIIといったゲームが含まれていた。
どちらもパッケージには追加の海賊版ゲームのダウンロード法とインストール法についての利用法が同梱されており,Scales被告への返送先も明記されていた。
「blackcloak13」のベンダーページから参照されている被告のWebサイトは,誇らしげに海賊の意匠で飾られており,「ゲームを買うのはやめなさい」と謳っている。
訴状の中で,ソニーは被告に対して3点の罪状を主張している。まず,ファーストパーティの著作権の侵害,二番めに,PS4のゲームを海賊行為から守るためのプログラムコードに対する侵害,最後にジェイルブレイクされた改造PS4の製造と配布に対するものだ。
訴状で挙げられている証拠をもとに,SIEは被告の行為を「意図的,計画的,故意のものでありSIEの権利を完全に無視している」ものだとしている。
損害範囲の決定は裁判に委ねられる。
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