Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは
 2018年4月18日,都内・ダイバーシティでTYFFONによる新作VRアトラクション「FLACTUS」のメディア向け体験会が行われた。体験してきたので概要を紹介してみたい。

 TYFFONは「Magic-Reality」という題目で体感型VRアトラクションを展開している。Magic-Reality第1弾のCorridorは,VRヘッドセットとバックパックPCを装着して広めの室内で回廊を歩き回るというものだった。床に示された魔方陣に従って呪われた屋敷を探索するホラーアドベンチャーだ。

Corridorはランタンを手に二人組みで館を歩き回って探索するホラーゲームだった
Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは
 それに対してFLACTUSは,帆船の甲板上での体験となる。同時に最大5人がプレイでき,一人は操舵手として舵輪を握り,残り4名は甲板上で体験するといったものになっている。船は動くものの,プレイヤー自体はほとんど動き回ることはない。よってこちらのアトラクションではバックパックPCは使用せず,VRヘッドセットのみでの体験となる。

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

 ちなみにCorridorは,かつては赤坂サカスで展開されていたサービスだが現在ではお台場に場所を移して,ダイバーシティ内にTYFFONIUMという施設を構えている。Corridorを2ブース,FLACTUSを2ブースという展開だ。

船の舵輪と手すりが設置されている
Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは
 右の写真のように,FLACTUSのプレイルームを見ると全体に紫色である。Magic-Realityは,ほぼVR体験ではあるのだが,Viveのカメラ機能を使ってプレイヤーの「手」を空間内に表示している。なので正確には,MR+体感といった構成だ。

 手の表示はクロマキー合成だ。機材はVive Proだったが,SRWorks SDKなどを使ったものではなく,旧ViveレベルでのAR的なカメラ運用で実現されている。おそらく途中まではVive用に開発されていたのだろう。


ちょっと分かりにくいが,使われていた機材はVive Pro
Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは
 表示された手は,開始前に霧を払う(動作テストか)のに使われるほか,ゲーム内で飛んでくるミズクラゲなどにもインタラクトできるのだという。手を振ると画面の遅延は1秒くらいあるのだが,まあ大きな問題にはならない。
 テストで使用したVive Proはビルトインのヘッドフォンなしの設定になっていた。ヘッドフォンは別途装着することになる。
 Vive ProはすでにVR ZONE SHINJUKUで試験稼動しているが,解像度向上は画面の動きの穏やかなこちらのコンテンツのほうが確認しやすいかもしれない。

(※以下ネタバレ要素を含みます)

 テストを始めると甲板上での風景から物語は始まる。操舵手を担当したので,まさに舵を握っているところが映し出される。

 周りを進む船はどれも帆が破れてボロボロの状態だ。それでも世界の果てに向かっており,それらの船に交じって夜の海を進んでいく。

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

 どうもこの世界は平面なようで,世界の果てでは海の水が端から奈落の底に流れ落ちている。まさにその世界の果てで,やがて滝のような流れに巻き込まれて船ごと落下していく……のだが,崖の向こう側にも崖が見える。隣の世界というのも案外近いらしい。なお落下途中で象とか亀とかは確認できなかった。

画面に合わせた風や振動といった要素で船の傾きなども体感できる
Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

 落ちた先はまったくのファンタジーワールドだ。上にも下にも海面があっ利,空中を飛んでいるのか水中なのか判然としない。船を適当に操りながら周りを見渡すとクラゲも飛んでくる。

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは
Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

 さらに蛇のような巨大生物が出てきて呑み込まれるという展開に。腹の中はなぜかフラクタルの世界だ。悪霊(?)に襲われたりと冒険を続けて,最後に元の世界(?)へと帰還する。三日月が大きな満月になっていたりクラゲが飛んでいるあたりは元の世界かどうか怪しいところもあるのだが。

Vive Proを使用した体感系VRアトラクション「FLACTUS」とは

 こういった展開をだいたい10分間のアトラクションに詰め込まれていた。ゲームとはまた違った,映像世界に浸り込む系のエンターテイメントだ。高クオリティのグラフィックスによるVR体験をリアルタイムCGで見せるのがMagic-Realityの骨子ではあるようだ。ムービーなどを見ても,オブジェクトの質感にこだわった造形などが確認できるだろう。

 FLACTUSは4月20日から稼動する予定となっている。プレイ料金は1600円で,すでに予約受付も始まっているようだ。お台場に遊びに行くことがあったら,立ち寄ってみるのもいいかもしれない。

FLUCTUS公式サイト