Brendan “PlayerUnknown” Greene氏はゲームでのよりよいIP保護を求めている
PlayerUnknown's Battlegroundsの作者は今後,業界により強力なIP保護の仕組みを導入すべきだと訴えている。
BBC Newsbeatの伝えるところによると,ラジオ番組1's Gaming ShowでBrendan Greene氏は,クリエイターに作品の著作権保護をもっと簡単にさせるエンターテイメントの形があるはずだが,ビデオゲーム業界では模倣デベロッパがあなたの作品とほとんど同じタイトルを作るのを止める方法がないと語っている(参考URL)。
「ゲームでは知的所有権の保護はなにもありません」と氏は語る。「映画や音楽ではIP保護があり,本当に作品の面倒を見ることができます。ゲームではそれは存在しません。これは検討すべき問題です」
「いくつかの驚くべきゲームはレーダーをかいくぐってきます。誰かのアイデアを取り,マーケティング予算を確保して,いきなり人気ゲームを作るのです。なぜなら誰かのアイデアを剥ぎ取ってますから。私はこれは業界が検討するべき問題だと思います」
「芸術家の作品は基本的に保護されています。ゲームは多くの部分で芸術です。そして私はこれが保護されることが重要だと考えます」
氏の巨額のマーケティング予算に関するコメントは,今年初めに起こったGreene氏が勤めるBlueholeとEpic Games間の事件を示している(関連英文記事)。Epic GamesはFortniteのアーリーアクセス版にバトルロイヤルモードを加えたことによってPUBGをコピーしたと非難されていた。Unreal Engineのメーカーは韓国のデベロッパBlueholeよりもほぼ確実に巨額の予算を持っている。
Fortniteは一例である。何年にもわたってとくに中国ではるかに悪質な模倣ゲームがたくさん作られていた。
PUGBの開発者はすぐに彼がPUBGに漠然と似ているゲームすべてを止めようと思っているわけではないことを強調した。逆に,氏はほかのスタジオが自分のアイデアを前進させてなにか新しいものを作り出してほしいと思っている。
「私はこのゲームジャンルが成長してほしいと思っています」と氏は語る。「そのためには,新しく興味深いものがこのゲームモードで生まれる必要があります。模倣犯だけだと将来的にこのジャンルは成長せず,人々も飽きてしまうでしょう」
ゲームIPの保護に関してはさまざまな意見がある。それらは今年初めに行われたHarbottle氏とLewis' Kostya Lobov氏のThe GamesIndustry.biz Podcast でまとめられている(関連英文記事)。 Lobov氏は別途,バトルロイヤル形式のジャンルがどの程度所有権を主張できるのかについて説明している(関連記事)。
Brendan Greene氏はGamesIndustry.bizのPeople of the Year 2017に選ばれている(関連英文記事)。我々はPUBGの驚くべき成功について話を聞き,今週初めに登場した新しいXbox One版への期待について語り合っている(※元記事掲載は2017年12月14日)。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)