秋葉原に体感VR機器体験コーナー「VRデキル!!BOX」オープン。事前体験レポート
設置場所はアイ・カフェAKIBA PLACE店で,オープンは2017年6月12日からの予定だが,プレス向けにその事前体験会が開催されたので内容を軽く紹介してみたい。
●ICAROS
ICAROSは,両膝と両肘を台について,重心周りに自由に回転できるタイプの入力デバイス(?)で,VRヘッドセットを使うことで飛行しているような体感が得られる。お値段は7900ユーロ(約97万円)+送料となっている。
日本では数箇所のフィットネスジムに納入されている。「なんでフィットンス?」という疑問もあろうが,やってみればすぐに分かる。ゲーム中は腹這いになっていてあまり動かないのだが,体重移動や状態の維持などでかなり全身の筋肉に負荷が掛かる。身体を支えるだけでもそれなりの負荷となる。
ゲームのモードには,単に飛行するFlight,12個のリングを通過する時間を競うRace,空中に出てくる敵機を撃ち落すBattleの3つがある。移動する敵を追うのはかなり難しいので,最初はFlightが無難かもしれない。ゲーム要素が多いからと言われてBattleを試したものの,1機打ち落とすのが精一杯だった。
ICAROSは,手足の位置をある程度調整できるので,本来はきっちり合わせるべきなのだろう。人によって下降が難しい,上昇が難しいといった違いはあったようだが,おそらくそれをねじ伏せて姿勢を保つようにするのが,筋力負荷的にはよいのだろう。
今回試したゲームは最大2プレイヤーに対応しているようで,体感機器を用いた対戦などができると結構面白そうだ。現在,これ以外に3本のゲームが出ているとのこと。
●BLAST×BLAST
ゲーム内容は強制3Dスクロールタイプだ。自機の移動を制御できないので,VR酔いが気になる人もいるかもしれない。体感シートなので感覚的にも違和感はほぼなく,微かにでも前後左右のGが感じられれば十分にリアリティとしてフィードバックされる。ゲーム展開も速いので,まあ簡単に言うと,違和感などを感じている余裕はない。
ゲーム内容は,メカに乗り,左右それぞれの手に銃か剣かの武器を選び,それを使って画面内に出てくる敵をなぎ倒していくものとなる。銃は,タッチパッド上方を押すことで連射され,トリガーの長押しでチャージ攻撃となる。剣は,単に振るだけだが,上方に向けるとチャージされて一定時間威力が上がる。強く振り抜くと斬撃を飛ばすことも可能だ。操作性なら銃,高得点を狙うなら剣が適しているそうだ。
●透明少女
●Virtual Gate
以上,ICAROSやSIMVRなど,ご家庭ではちょっと無理というか,日本ではまだそんなに体験できるところがないようなデバイスを使ったVRを試せるというのは貴重な機会といえる。いろんな種類のVRデバイスがあるので,とりあえず一通り体験してみればVRの現状もなんとなく分かるかもしれない。
現在のところ,VRデキル!!BOXが設置されるのはAKIBA PLACE店のみである。今後,順次全国的に展開していく予定だそうだ。利用は事前予約制となっており,一度に4名までが体験可能とのこと。1時間1080円ですべての種類のものを遊び放題となる。
ICAROSやSIMVRは1台ずつしかないので,取り合いになる心配をする人もいるかもしれないが,とくにICAROSなどは長時間のプレイは無理なデバイスなので,適度に譲り合えばほとんど問題になることはないだろう。
オープンは6月12日の予定なので,試してみたい人は事前予約をしておこう。