東京ゲームショウ2017開催概要発表,今年はネット配信やVR/ARなどを強化,もっとグローバルに

東京ゲームショウ2017開催概要発表,今年はネット配信やVR/ARなどを強化,もっとグローバルに
 2017年2月23日,コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は都内で「東京ゲームショウ2017」の開催発表会を行った。

 東京ゲームショウ2017については,すでに開催日などは公開されているが,今回は業界関係者を集めて,TGS2016の結果を報告するとともに,TGS事務局の活動やTGS2017の開催概要を発表して広く出展参加を募るというイベントとなる。

 最初に登壇したCESA会長の岡村秀樹氏は,昨年行われたTGS2016は,過去最高の出展者数と来場者数を記録したと発表するとともに,海外にもっと規模の大きなゲームショウはいろいろあるが,海外からのTGSへの注目度は業界の人が思っている以上に高いと語る。出展のクオリティでは一頭地を抜いていると自信を見せていた。昨年は世界36か国から345社が出展しており,近年では海外企業が国内企業を上回る状況となっているという。今年はいままで以上に海外からの誘致を積極的に行い,ビジネスマッチングの機会を創出していくとのこと。

出展者数の推移と海外の内訳
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来場者数の推移。なお,PSVRの初プレイアブル出展はTGS2016ではなくTGS2014(Project Morpheusとして,PSVRとしてはTGS2015)
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 TGS2017の概要は東京ゲームショウ事務局長の秦 和俊氏から発表された。すでに公開されているように,東京ゲームショウ2017は9月21日から24日までの4日間,千葉県・幕張メッセで開催される。21日と22日がビジネスデイ,23日と24日が一般公開日だ。
 今年の開催テーマは「さあ,現実を超えた体験へ」でVR/ARなどを強く意識しているようなテーマに思えるが,実はゲームだけでなく展示会自体も新しい体験を提供できるようなものにしていくというメッセージなのだそうだ。
 TGS2017の強化ポイントとしては4点が挙げられた。ネット動画配信,e-Sports,VR/AR,グローバル化だ。

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 ネット配信については,事前配信を視聴者の多い土日も行い,先出し情報の強化しつつ,コーナーごとの特別企画やe-Sports大会の予選の模様などを配信していくという。会期中は,e-Sports中継を強化するとともに,日本ゲーム大賞受賞者へのインタビューなどを行い,閉場後の21時以降にも配信を行うという。また番組への導線も強化していく。海外向けにはTwitchで配信していたものの,中国では視聴できないため,新たに中国向けの配信パートナーを探しているとのこと。
 e-Sportsでは,ネット配信との親和性が高いのでいっそう強化していく一方,家庭用ゲームやスマートフォンゲームの大型タイトルを選び,予選から中継して大会を盛り上げていくという。
 昨年設置され好評だったVRコーナーは「VR/ARコーナー」となり,AR/MAを含んだ多彩なゲームに対応する体制がとられている。
 グローバル化については,世界各地のゲームショウで出展を呼びかけており,今年はインドや東欧などの出展が増えるのではないかと期待しているとのこと。

今年も幕張メッセの全館を使って開催される
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 出展料金は,3m×3mの1小間がCESA会員30万2400円,非会員37万8000円,設営などを行わないターンキーブース(2m×2.5m)はCESA会員16万2000円,非会員21万6000円となる(いずれも税込)。インディーゲームコーナーの場合,個人でも参加できるが審査が必要になる「タイプA」の場合,1小間9万9900円(予定),法人限定で無審査の「Bタイプ」が,CESA会員16万2000円,非会員21万6000円となる(いずれも税込)。

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東京ゲームショウ2017公式サイト