Khronos,VR Standard Initiativeを発表

 2016年12月6日,オープンスタンダードの規格策定組織であるKhronos Groupは,VR(仮想現実)に対応した標準規格の策定に乗り出した。これはマルチプラットフォームのVRデバイス用APIやユーザーインタフェースを含む仕様を業界企業とともに標準化しようというもので,参加企業としてはEpic Games,Oculus VR,Razer,Valve,Google,AMD,ARM,Intel,NVIDIA,Veri Silicon,LunarG,Sensics,Tobiiなど,業界の有力プレイヤーが名を連ねている。大手企業で見当たらない名前はSIEくらいだろうか。
 OSVRをはじめ,過去にいくつかVR標準化の動きはあったのだが,Oculus VRなどの有力プレイヤーの協力を得られず実態としては機能していたとはいい難い状況だった。標準規格で実績のあるKhronosが乗り出したことで,VR対応ソフトウェアの標準化が進んでいくものと期待される。