Japan VR Summit 2の概要発表。各界の次なる取り組みと中国の動きにも熱い視線

 2016年9月29日,グリーとVRコンソーシアムは都内で「Japan VR Summit 2」の報道関係者向け事前説明会を開催した。Japan VR Summitは,今年5月に第1回が開催され,第2回が11月16日に開催される予定だが,その開催概要が公開された。

 まず,グリー取締役執行役員の荒木英士氏が第1回のJapan VR Summitを振り返り,会場に入りきらないくらいの満員で盛況だったこと,HTC,Oculus VR,ソニー・インタラクティブエンタテインメントといったVRプラットフォームの3大巨頭が初めて顔を揃えて話題を呼んだことなどの成果を発表した。
 参加者は幅広く,IT業界やゲーム業界のみならず広告・金融・音楽・不動産などの多岐にわたり,同サミットが目標としていたという「企業の意思決定に関わる人」の情報共有の場としたいという思いに違わず,役職的にもエグゼクティブクラスが最も多く,プロデューサーなどを含めると全体の75%ほどを占めていたとのこと。

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 続いてVRコンソーシアムの代表理事を務める藤井直敬氏は,この半年間のVR業界を振り返り,VRという言葉が出てきたのはかなり昔だが,雑誌の特集やVR関係のニュースの多さを挙げてこの半年間で確実に一般人に浸透してきたと語っていた。
 また,多くの企業がVRに関心を示しており,VR事業への熱意が高まっているとした。とはいえ,このまま熱狂が続くと見ているわけでもなく,今後一度は失望され,その後の技術開発で堅調に伸びていくだろうという見通しを示していた。

まだ高価とはいえ,昔なら数百万円するようなVRヘッドセットが入手できるようになったと藤井氏
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 第2回の開催概要については,荒木氏からテーマと登壇者などが紹介された。
 次回のテーマの一つは中国だ。現在,中国ではVR事業への取り組みが非常に積極的であり,VRヘッドセットメーカーだけで100社以上がひしめき合う状態となっている。
 その中国からは,Baofeng,3Glasses,FAMIKU,Picoといった企業が参加を予定している。
 Baofengは,モバイルVRヘッドセットの開発から販売,マーケット展開,コンテンツ制作まで幅広く手がけている会社だ。3Glassesは,ChinaJoyレポートでも紹介したように,「4K全部入り」といった感じのハイエンドVRヘッドセットを作っているところである。FAMIKUはVRを使ったアミューズメント施設を展開しているところで,オンラインゲームで知られる中国9youの創業者が興した会社である。Picoは昨年もデモコーナーに出展していた会社だが,幅広くモバイルVRヘッドセットを展開している。日本進出にも積極的でありあちこちのイベントで目にする会社だ。これら,中国VR産業の要所を占める会社を招き,そのポテンシャルが語られる予定となっている。

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 続いてのテーマは,第1回と同様に,VR業界のトッププレイヤー各社を招いての頂上対談が行われる。各社の事業説明が主体だった前回とは違い,今回は2020年くらいまでの展望について語られる。

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 テーマパークやアミューズメント施設でのVR展開についても,国内の代表的な事業者を招いて,事例ややってみて分かったことなどについて語られる予定だ。

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 さらに,ゲームやアミューズメント以外のさまざまな業界におけるVR/ARの活用について,その事例がコロプラやNianticなどから語られる予定となっている。

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 最後に投資家関連のセッションだが,すでにVRへの投資自体は活発に行われるようにもなっているため,収益化のフェーズはどのように進んでいくのかなどをテーマに話が行われる予定だ。

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 Japan VR Summit 2は,大きく規模を拡大し,11月16日に東京・水天宮のロイヤルパークホテルで10:00〜19:00をかけて行われる。懇親会も入れると終日のイベントとなる。参加費は5万円で,10月25日までは早期割引が適用されるので,参加を検討している人は早めに申し込んでおこう。

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Japan VR Summit公式サイト