「Pokemon GO」不動産所有者に訴えられる
Pekemon Goの人気は,引き続き位置情報ゲームに法的な質問を投げかけている。Detroit Free Press紙によると,デトロイトのセントクレアショアーズに住む一組の夫婦が,私有地の近くにポケストップやそのほかのゲームアイテムを置かないよう,任天堂,Niantic,ポケモンを相手取って訴訟を起こした(参考URL)。
この夫婦は公立の公園であるWahby Parkと道を隔てたところに住んでおり,その公園にはポケモンジムのほか,7つのポケストップがある。その結果,静かだった界隈は,家の中を覗き込んだり,悪態をついたりするようなプレイヤーたちであふれかえることになったという。
「これではとても眠れません」告訴状にはこう記されている。「これがどうして受け入れられるでしょうか? プレイヤーたちは私たちの家の芝の上を出入りし,景観を踏みにじり,車の中を覗き込みます。とても安全だとは思えません。(壁から出たひさしのある入口空間である)玄関ポーチでくつろぐことすら安全だと思えないのです」
また,告訴状ではNianticが,ホットスポットを私有地に置いていること,また,これに対する解決策として,プレイヤーに対しすぐ近くにほかのポケストップがあるから固執しないようにと伝えるだけでは十分ではないことを認識していると指摘する。原告は所有者の許可なしに私有地の近くにホットスポットを置くことを禁じ,また,ゲームアイテムが置かれたことによりプレイヤーが集まった界隈の不動産所有者たちに,ゲームで生じた利益を分配するよう要求している。
ゲームのホットスポットをどこに置けるか,また逆に置けないかという問題は,現在提出されているニューヨーク州法の法案の主要点でもある(参考記事)。この中で,ポケモンGOのようなゲームを運営する会社は,仮釈放中の性犯罪者の居住地から100フィート内にゲーム内の目的物を置かないようにせねばならないとしている。また,同時に提出された関係法案では,仮釈放中の性犯罪者が位置情報ゲームのカテゴリーに入ると定義されるARゲームをプレイするのは違法であるとしている。
※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら)