NVIDIAとSMI,視線トラッキングを利用した新VRレンダリング手法をデモ
「Perceptually-Based Foveated Virtual Reality」と題された研究では,SMI製の視線トラッキング機能付きVRゴーグルを利用してさまざまな実験を行い,革新的なレンダリング手法を開発したという。
VRで視線トラッキングが注目されているのは,注視していない部分のレンダリング負荷を下げることで,パフォーマンスアップが期待できるからだ。
問題はどうやるかで,注視されていない部分の解像度を下げたいわけだが,あからさまに解像度を下げたときにてきるモザイク状の映像はいくらなんでも違和感は強い。かといって,ぼかして画像の粗さを隠すとトンネルのような視界になってしまう。NVIDIAでは情報量を減らしつつ,色やエッジの情報を生かして自然に描画する手法を確立している。
詳しくは,以下の動画を見てみよう。
3番めの手法(4番めの映像)では,窓枠などの周辺部は明らかにぼけているものの,前者2つに比べてディテール感を保ったままのレンダリングが行われていることが分かる。論文の要約などは,こちらで公開されている。