角川ゲームス,海外展開を狙い中国と台湾のパブリッシャと資本業務提携。内部開発体制の強化も発表

 2016年4月28日,角川ゲームスは,「角川ゲームスの新たなる企業成長への取り組みについて」と題するプレスリリースを発表した。
 それによると,同社のオリジナルゲームを海外に配信する体制構築の取り組みとして,中国のAlpha Groupおよび台湾のSNSplusと資本業務提携を行ったとのこと。この資本業務提携により,Alpha GroupとSNSplusは,角川ゲームスの発行済み株式数の17%相当を取得したという。

 また,開発体制再編として,KADOKAWA GAME STUDIOが担当していたゲーム開発業務を角川ゲームスに移管し,開発部門にマーケティングや販売推進機能を統合することも発表している。これにより同社では,据置型ゲーム機向けやモバイル向けゲーム,オンラインゲームなどへの対応力を強化するとのことだ。

角川ゲームス 公式Webサイト



角川ゲームスの新たなる企業成長への取り組みについて

 本日、株式会社角川ゲームス(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:安田 善巳、以下「角川ゲームス」)は当社の新たなる企業成長に向けた戦略を決議し、その戦略の一環となる海外企業との資本業務提携と今後の開発体制を発表いたしました。
 新たなる企業成長の戦略の柱は、「グローバル配信体制の構築」及び「開発体制の再編強化」です。それぞれの取り組みは次に記載のとおりです。

●ゲームのグローバル配信体制の構築
 角川ゲームスは、世界各地域のゲーム会社とのアライアンスを推進し、オリジナルゲームのグローバル配信体制の構築に取り組んでまいります。
 本日、その一環として、まずは、中国のAlpha Groupおよび台湾のSNSplusのゲーム会社2社と、合計で発行済株式数の17%相当の第三者割当増資による少額出資の資本業務提携について合意しました。この提携により、提携会社と協力して、中国、台湾、香港、マカオ、さらには東南アジアでの配信体制の構築を年内に着手する予定です。
 今後とも、当社は資本提携や事業提携によるゲームのグローバル配信体制の拡大に積極的に取り組んでまいります。

■資本業務提携会社
○Alpha Group
中国語表記:奥飞娱乐股份有限公司
代表:蔡 东青、以下「Alpha社」

○SNSplus
中国語表記:好玩家股份有限公司
代表:何 俊輝、以下「SNS社」

●開発体制の強化
 また、当社は開発体制の再編を行い、これまでKADOKAWA GAME STUDIOが担ってきた開発業務を角川ゲームスに移管し、内製化を進めてまいります。
 角川ゲームスの最高開発責任者には安田善巳 代表取締役社長が引き続き就任するほか、開発部門にマーケティング機能や販売推進機能を統合させ、家庭用ゲーム、モバイル、ネットゲーム等の主要なゲームプラットフォームへの対応力、ライン稼働力の増強に取り組んでまいります。

 当社は、今後ともKADOKAWAグループの家庭用ゲームのパブリッシャーとしての取り組みを推進するとともに、オリジナルゲームのグローバル配信体制の拡大と開発体制の強化を行い、新たなる企業成長に取り組んでまいります。

●Alpha社について
中国語表記:奥飞娱乐股份有限公司
英語表記:Alpha Group Co., LTD
本社:中国广东省䕅头市澄海区文冠中路奥迪工业园
代表:蔡 东青
会社ホームページ:http://www.gdalpha.com
当社への出資比率:9.92%

●SNS社について
中国語表記:好玩家股份有限公司
英語表記:SNSplus Inc.
本社:台湾(R.O.C) 23143新北市新店區北新路3段213號6樓
代表:何 俊輝
会社ホームページ:http://www.snsplus.com
当社への出資比率:7.44%