HTC,1億ドル規模のVRスタートアップ向けファンド「Vive X」を設立。Viveプラットフォームの拡充を狙う

 中国時間2016年4月26日,「SteamVR」に準拠した仮想現実(以下,VR)対応システム「Vive」を展開するHTCは,VRコンテンツ開発を手がけるスタートアップ企業向けの投資プログラム「Vive X」を開始した。Vive Xによる投資額は,1億ドル(約111億円)を予定しているとのことだ。

 HTCによると,このプログラムは世界的なVRエコシステムの成長を支援するために,スタートアップ企業に対して,資金面での支援や先進的なVR技術へのアクセス提供,企業設立や市場参入の支援などを行うとしている。こうした活動を通じて,Viveプラットフォーム向けのコンテンツ制作者や支援者を構築していくことが,HTCの狙いであるそうだ。
 Vive Xは,米国サンフランシスコと中国の北京,および台湾の台北を拠点にスタートし,将来的にはそれ以外の地域にも広げていくとしている。

北京で開催したイベントで,Vive Xのスタートを宣言するHTCのCEOであるCher Wang
HTC,1億ドル規模のVRスタートアップ向けファンド「Vive X」を設立。Viveプラットフォームの拡充を狙う

 Vive Xの英語版Webページはすでにオープンしており,支援の申し込みも可能となっている。拠点のない日本からの申し込みが受理されるかどうかは分からないが,興味のある人は英語版ページをチェックしてほしい。

Vive X 公式Webページ