「ゲーム論文大賞2022」,優秀賞は「国内ゲーム実況ライブ配信におけるチャンネルのコミュニティ的性質の統計分析」に決定

 メディアクリエイトは本日(2022年4月18日),「ゲーム論文大賞2022」の結果を発表した。
 
 「ゲーム論文大賞2022」は,未発表のゲームに関する論文を広く募集するというコンテスト企画で,2022年1月末日まで募集が行われていた。メディアクリエイトによると,今回の大賞は該当なしで,優秀賞には,一般社団法人 令和トーナメント 理事の中村鮎葉氏の論文「国内ゲーム実況ライブ配信におけるチャンネルのコミュニティ的性質の統計分析」が選ばれた。

 総評と受賞者コメントが発表されているほか,受賞作品「国内ゲーム実況ライブ配信におけるチャンネルのコミュニティ的性質の統計分析」はメディアクリエイトの公式サイトで9月末まで掲載されているので確認してほしい。


◇受賞作品及び総評

大賞
該当なし

優秀賞
「国内ゲーム実況ライブ配信におけるチャンネルのコミュニティ的性質の統計分析」
配信技術研究所株式会社
一般社団法人 令和トーナメント 理事 中村 鮎葉

総評
 今回の論文募集では、その対象をプロの研究者ではなく、普段からゲーム産業関連の仕事に就いておられる皆様、またはゲーム産業にご興味のある学生の方々にいたしました。いわゆる在野の方々です。従いまして、論旨構成よりも今日性、有用性、発展性に重点をおいた審査となりました。
 ご応募のテーマや内容はほぼ狙いどおりでしたが、その分やや粗さが気になりました。紙幅の関係もあったかもしれませんが、着眼点が興味深いにもかかわらず、検証や結論が甘く、論文としてはいささか物足りない応募が目立ちました。また、全体的に図表類が分かりにくく、図表としての役割を果たしておらず、工夫の余地があるものと思われます。
 今回の応募作にはそれぞれ一長一短があり、大賞については該当作なし、結果的には「一長」を主眼に今日性の観点から中村鮎葉さんの「国内実況ライブ配信におけるチャネルのコミュニティ的性質の統計分析」を優秀作としました。結論自体に斬新さは乏しいのですが、経験則で共有されていたことが統計により裏打ちされた点を評価しました。一方で、ビジネスへの示唆については、どのような配信が広義の宣伝として有効か、ストリーマーが視聴者を獲得する方法について、知見が欲しかったように思います。
 ともあれ、寄せられました論考は何らかの気づきに富むものであり力作揃いでした。在野の方々の身近な論考という主催者の意図に添ったものでした。その意味で15年ぶりの「懸賞論文募集」は意義あるものとなりました。応募はもちろん、検討、ご興味をもっていただいた方々皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

株式会社メディアクリエイト 代表取締役、主筆
細川 敦


◇受賞者コメント(中村 鮎葉さま)

「ゲーム実況」という特殊なテーマだったにも拘らず賞を頂いて本当にありがとうございます。
今後も配信技研や中村から、ライブ配信に関する統計・動向に関しては勿論、ゲーマー一般のコミュニティ・行動・理念に関しても発信して行きたいと考えています。今回の内容がこうしたジャンルの研究の輔けになれば幸いです。




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