Armor Games,週4日勤務制を恒久的に採用

インディーズパブリッシャが,生産性の維持・向上のための長期的な試行を経て,労働時間の短縮に取り組む

 Armor GamesのCEOであるJohn Cooney氏は,昨日,インディーズゲームのパブリッシャおよびポータルサイトが,今後,週4日勤務に切り替えたことを発表した。

 同社は昨年,週休4日制を1か月間試行し,調査した8人の従業員の満場一致で,さらに2か月延長し,年末まで実施することを決定したという。

 Cooney氏はTwitterで,週休3日制を3か月間試した結果,すべての社員が週休2日制と同じかそれ以上の生産性を感じたと述べている。そのうえ,87.5%(8人中7人)の従業員がこのシフトを恒久化することに票を投じたという。

 Armor社はこの結果に満足しているようだが,Cooney氏は,このシフトは摩擦がないとは言えないという。

 「週32時間労働の流れは違うし,チーム全体が納得するのには時間がかかった」と彼は言う。「これはうまくいくかもしれない,いかないかもしれないということを認識し,チーム全体のコミュニケーション,チェックイン,共有を行うことがうまくいくために重要でした」。

 例えば,週4日勤務制のメリットをそれほど感じない事業部もあれば,金曜日や週末も仕事をしている事業部も多い。

 「今,長文でまとめているところですが,週4日勤務制の導入は万能ではありません」とCooney氏は語る。「各企業にはそれぞれ異なる文化と流れがあり,それを中心に据える必要があるのです」。

 週4日勤務制は,近年,様々な規模のゲーム開発会社で採用されている。 Bugsnax studioのYoung HorsesとEidosのMontrealとSherbrooke Sturioは昨年,短縮勤務に切り替え,日本マイクロソフトは2019年に試行し,この動きによって生産性が上がり,紙と電気の消費量が削減されたという。

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