KeywordsがWaste CreativeとWicked Witchを買収

アイルランド企業がイギリスのマーケティングエージェンシーに980万ポンド,オーストラリアのスタジオに490万ポンドを支払う

 Keywords Studiosは,デジタルクリエイティブマーケティングエージェンシーのWaste Creativeと開発スタジオのWicked Witchの2社を買収した。

 Waste Creativeは,Supercell,Nintendo,Riot Gamesなど,モバイルゲーム分野の多くのクライアントにクリエイティブな制作サービスを提供している。

 Keywordsは,同社と70人以上のスタッフからなるチームに対して,最大980万ポンド(12.9億ドル)を支払う。この内訳は,最初に220万ポンド(290万ドル),今後3年間の業績に応じてさらに760万ポンド(1000万ドル)となっている。共同設立者のVisar Statovci氏とMike Petricevic氏は会社に残る予定だ。

 Wicked Witchはメルボルンを拠点とするチームで,MicrosoftやRiot Gamesなどの大手パブリッシャの仕事を受注している。

 今回の買収は,Keywordsが最近投資した Tantalus Mediaを通じて行われた。Keywordsは,同スタジオと73人の従業員のために490万ポンド(約6億5000万ドル)を支払ったとのことだ。

 Wicked Witchのスタジオ代表であるSteve Dauterman氏は,「Tantalusの友人たちと一緒にKeywordsグループの一員となり,オーストラリアとそれ以外の地域でのビジネス拡大に貢献できることを大変うれしく思っています。この買収は,我々の成長を加速させ,我々のクライアントとスタッフに,この業界をリードするグローバルビジネスへの参加によってもたらされる機会を提供することになるでしょう。Keywordsグループの一員として,スタジオの次の発展段階を楽しみにしています」と述べている。

 Waste Creativeの共同設立者であるVisar Statovci氏は,「私たちは,Keywordsに参加すること,そしてこの業界をリードするグローバルビジネスの一員となることが,クライアントとチームにもたらす機会に感激しています。Keywordsと協力することで,早期アクセスやベータ版の立ち上げ段階から,プレイヤーやファンコミュニティの継続的な成長,維持,管理まで,クライアントのあらゆるマーケティングニーズに対応するサービスを拡大することができます」と述べた。

 Keywordsは2021年の財務予測を先日発表し,通年で5億500万ユーロ(約5億7000ドル)の収益を上げると試算している。

 またKeywordsは最近,主にゲームのテストに専念するためにカナダに新しいスタジオを開設し,9月には新CEOにBertrand Bodsonを任命している。

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